自民・石破氏、総裁選出馬会見 質疑応答(全文1)外交・安全保障政策はかなり違うかもしれない
モデルとなるのはANZUS同盟
そういたしますと、モデルとなるのはANZUS同盟だと思っております。アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、この3カ国の間に結ばれた日米安全保障条約と同じ日に結ばれた条約でありますが、これがモデルとなりうるものだと考えております。それに多くの国が参加するということがスタートになるのではないか。そこにおいて集団安全保障のシステムを構築し、もし可能であれば今ご指摘のような国々にもお入りいただく。それは敵対的なものではありません。そうやって地域の安全保障のシステムというものをつくり、国連がその最たるものですけれどもね。その中で、それに敵対するものがあれば、きちんとした武力行使を行うというシステムでございます。 そこにおいて集団的自衛権の議論は決して避けて通ることができないと思っております。戦争を起こさないためのシステム。いつの日かアジアにそういう仕組みをつくりたい。私の念願は十数年前からまったく変わっておるものではございません。 司会:それではどうぞ。
どのように支持を訴えていく考えか
NHK:すいません、NHKの黒川と申します。今回の総裁選なんですが、本日の総務会で党員投票をやらないと、両院議員総会での。とはいえ県連のそれぞれの3票ありますが、やはり国会議員票の割合が多いという中で、今後、会長はどのように支持を訴えていくお考えでしょう。よろしくお願いいたします。 石破:その具体的なスケジュールをまだ私は承知いたしておりませんが、なかなか全国遊説というのは難しいのかもしれません。それは国民の方々に密な状況をもたらしてご迷惑を掛けるということになりかねないので、どうやって党本部で、リモートで政策を議論するかという場をつくっていただくかということであります。そこも通り一遍のものではなくて、例えば今お話があったように外交なら外交、エネルギーならエネルギー、税制なら税制、そういうふうなテーマに分けて徹底的に討論するという場を党でつくっていただきたいと思っております。 また、メディアの皆さま方にお願いをいたしたいのは、国民は投票できません。党員も投票できません。しかしながら自民党総裁は次期内閣総理大臣でありますので、その人が何を言うのかということを聞くのは、私は主権者たる国民の権利だというふうに考えております。明確に憲法上、位置付けられているわけではありませんが、そこにおいて誰が何を言うのかということを聞くのは主権者の権利にも近いものだと思います。そういう場をできるだけ皆さま方にご提供いただきたいというふうに心からお願いをするものであります。 われわれのグループとして政策発信は、主にウェブ中心として最大限やってきたいと思っております。お声が掛かればいかなるメディアの出演も、テレビであれラジオであれ、そのほかの媒体であれ、私は一切断るものではございません。そしてどうやって自分の中で、自分たちで発信していくかというのは、今日、広報委員長もいらっしゃいますが、みんなで力を合わせていきながら最大限の情報発信をしたいと。それが、戦略という言葉が正しいかどうか分からないが、そういうことだと思っております。国会議員へのお願いは従来どおりのことであります。礼儀を欠かすことはしてはならないと思っております。以上です。 司会:それでは一番前の列の、マスクをされて眼鏡の、サングラスみたいな。