【いいクルマだったのに!】MR-S、プログレ、iQにマークXジオ!一代限りで終わってしまった名車たち:トヨタ編
WiLL Vi(2000~2001年)
WiLL Viは1999年から2004年にかけて日本で行われた異業種による合同プロジェクト『WiLL』を冠する初めてのクルマ。もともと『トヨタにないカテゴリーの新コンセプトカー』として検討されていたモデルだった。 メカニズム的には初代ヴィッツのプラットフォームを使い、ボディパネルやインテリアは独自の設計で作られた。搭載されるエンジンは1.3L直4(88ps)で、トランスミッションは4速AT。駆動方式はFF(前輪駆動)車のみだ。 ボディサイズは全長3760×全幅1660×全高1600mmでホイールベースは2370mm。標準車とキャンバストップ仕様が発売された。エクステリアは昔の馬車を思わせる独特のシルエットを持つ。インテリアはリビングルームを意識したと言われ、和やかな雰囲気でイメージが統一されている。 日本国内のみの販売で、発売から1か月間の累計受注台数は、月間目標台数の3倍となる約4500台となった。2001年12月、発売開始からわずか2年弱で販売を終了したが、その理由についてはマーケティングの終了(成功)とのことだった。ちなみに購入者の半数は20歳代から30歳代の女性で、8割がトヨタ車を初めて購入したとのことだ。
木原寛明(執筆) 平井大介(編集)