【被災地の産婦人科医療】現地の医師が訴え「このまま突っ走っていくと崩壊する」 不妊治療をためらう女性も・・・ おかえりコメンテーターの藤田医師が見た被災地【能登半島地震】
今後も医療スタッフの応援が必要
不測の事態に備えなければいけない被災地医療の現場。恵寿総合病院の産婦人科長・新井医師は、今後も医療スタッフによる応援が必要だと考えています。 (新井医師)「避難した人たちがいるので、医療需要はいったん減っている風に見えますけど、2月中に水が復旧すると言ってますから、そうするとみんな帰ってくると思います。5月のゴールデンウィーク前まで、いまほど手厚くなくてもいいけれども、人的支援があった方がまちがいないんだろうなと思います」
それから約5時間後、大阪に戻った記者の元に藤田医師から「40代で初産の女性が無事出産」という嬉しい知らせが届きました。 (女性)「よかった~ちっちゃいよ~痛かった~」 生まれたのは3200グラムを超える元気な女の子でした。被災地で生まれる新しい命と、それを守る医療従事者。これからも、状況に合わせた支援が必要です。
藤田医師が見た被災地の産婦人科医療
医師になって初めての被災地医療。藤田医師の目にはどう映ったのでしょうか。 「私が行ったのは震災から4週間目でしたが、この4週間目というのは医療従事者たちが疲労困憊を迎える時期でした。医療従事者といえどもみなさん被災者で、家は断水していて、コインランドリーに通って洗濯をして、自衛隊のお風呂に入ってという生活をされています。日本って災害大国だから、各医療施設がすぐ人員を派遣できるような、そんなキャパシティを持っていていいのかなと思います」