新幹線500系残り2編成に 戦闘機のような外観で人気 JR西日本がN700S追加投入を発表 N700を8両化し「こだま」で運用
JR西日本は、新幹線「のぞみ」号などで運用しているN700系車両のうち4編成を改造し、「こだま」号でも運用できるようにすると発表しました。 これに伴い、戦闘機のような外観で人気だった500系車両4編成が廃車され、残り2編成になる見通しです。
「安全性・快適性の向上」N700Sを追加投入 保有車両は128両に
JR西日本の長谷川一明社長は14日の会見で、2024年度以降の山陽新幹線の運用について発表しました。 2020年から運用されている最新型の「N700S」4編成(64両)を順次追加投入します。 ブレーキや、車両の状態監視機能などが従来車両と比べ強化されているN700Sを増やすことにより、安全性・快適性の向上につながるとしています。 JR西日本が保有するN700Sは、合計8編成(128両)になります。
主力車両N700を"半分"に 「こだま」で運用 余剰車両は廃車
現在の主力車両で、1編成16両で運用されているN700系を、半分の8両にする改造工事を行います。 工事対象のN700系は4編成で、8両化することで山陽新幹線区間の「こだま」号でも運用できるようになります。 改造工事では車いすスペースが新たに4席設けられ、8両化により余った車両は廃車されます。
運用開始から27年 500系は4編成が廃車へ 残る500系は2編成16両
この改造工事を受け、500系4編成が廃車される予定です。 2026年度末までに廃車され、JR西日本が運用する500系は、2編成16両のみとなる予定です。 500系は1997年から運行され、時速300キロでの営業運転を行い、ギネスブックにも掲載された車両です。 2007年にN700系が登場し、東京-新大阪間からは 2010年に引退していました。
会見で長谷川社長は、「残る2編成は当面は使用するが、車両について順次新調していく。完全引退の時期は未定」と話しました。 現在は新大阪-博多間の「こだま」のみで運用されていて、 戦闘機を思わせる特徴的な外観から根強いファンも多い500系の車両。 2026年度以降は目にする機会がさらに減ってしまいそうです。