「N-BOX」首位、「スペーシア」2位…人気のスーパーハイトワゴン、今後も販売をけん引しそうな理由
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が5日発表した8月の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年同月比14・1%減の1万4441台で3カ月連続の首位を維持した。2位はスズキの軽「スペーシア」、3位にトヨタ自動車の「カローラ」が続いた。N―BOX、スペーシアはともにスーパーハイトワゴン系の車種で高い人気が続いている。同車種では各社が新モデルの投入を控えており、今後も販売をけん引しそうだ。 【一覧表】車種別の新車販売ランキングトップ30 N―BOXは2023年10月の全面改良以降、24年5月に一度首位を逃したが、6月に再び首位に返り咲き、高い人気を示している。24年秋にアウトドアのテイストを入れた新グレード「N―BOX JOY(ジョイ)」の追加を予定しており、前年同期に比べて減っている販売を伸ばせるかが焦点だ。 同27・3%増で2位のスペーシアは23年11月に全面刷新した。N―BOX同様にアウトドア仕様を打ち出した新型「スペーシアギア」の受注を開始しており動向が注目される。 3位のカローラは同3・3%増で、登録車では3カ月連続の1位となった。4月に「カローラセダン」「同スポーツ」「同ツーリング」を一部改良した効果が寄与した。 トヨタの小型車「ヤリス」は同37・5%減ながら6位に食い込んだ。認証不正問題に伴う「ヤリスクロス」の出荷停止が台数のマイナスに響いた。 上位では6月末に新型車を発売したホンダのコンパクトミニバン「フリード」の躍進が目立った。