思春期はいつ始まる? 「3つの段階」と「男子と女子」による違い・接し方
思春期の子どもへの接し方
思春期の子どもに対する正しい接し方を理解しておかないと、毎日ぶつかり合いになってしまうこともあります。どのように接すれば良いかわからない方は、以下の4つを意識してみてはいかがでしょうか。
笑顔で接する
子どもが不機嫌だったり、イライラしていたりするからといって、親も同じ状態になってしまうのはよくありません。さらに子どもの不安やイライラが加速してしまう可能性もあります。 たとえば子どもが反抗的な態度をとったとしても、親はいつもと変わらずに笑顔で接しましょう。いつも笑顔で向き合ってくれる親は子どもにとって信頼できたり、安心できたりする存在になります。 何か困ったことがあったとき、頼りやすくなるでしょう。 子どもとぶつかってしまうことがあったとしてもできるだけ早く気持ちを切り替え、笑顔で接することが大切です。
話を聞く
子どもが話しかけてきたときは、丁寧に話を聞くことも重要です。 もしも子どもが親に聞いて欲しいことがあって話しかけたのにきちんと聞いてもらえなかった場合は、次から話しかけるのをためらってしまいます。 「親は自分の話を聞いてくれない」「自分に興味を持ってくれていない」といった不安につながってしまうこともあります。
問題行動の理由を理解する
思春期にはたびたび問題行動が起こりますが、問題行動には理由があります。その中心にあるのは、思春期から始まるホルモンバランスの変化や、小さな子どもの頃とは変わってゆく心やからだの成長です。 中には自分でも無意識のうちにイライラして周りに当たってしまい、それを大きく後悔する子どももいます。自分のものであるはずの心やからだがうまくコントロールできず、問題行動につながってしまうケースが多いです。 反抗的な態度や暴力的な態度をとってしまう思春期の子どもには、その態度・行動をとってしまう理由があることを知っておくと、理解につなげやすくなるでしょう。
成長の過程を見守る
思春期の問題行動は少しずつ落ち着いてきます。また、子ども自身も自分のからだや感情がコントロールできずにいるので、無理にその態度や行動を直そうとするのではなく、見守る姿勢も大切です。 諦めて無視するのではなく、子どもが何か相談してきたときには力になれるような姿勢でいましょう。
まとめ
思春期の問題は非常に難しく、この時期に親と子どもの関係性が大きく崩れてしまうこともあります。何か問題行動を起こした場合は親としてそれを正そうと考えるのは当たり前のことといえますが、思春期の問題行動には心とからだの変化が関連しているので慎重に対応しなければなりません。 大切なのは、子どもとしっかり向き合うことです。また、親自身が思春期について深く理解することも欠かせません。子育て経験のある知り合いに話を聞いてみるのもおすすめです。
相葉千恵子(シンクアフフェーズ)