思春期はいつ始まる? 「3つの段階」と「男子と女子」による違い・接し方
後期
後期は、17~20歳頃の時期であり、大人になるための移行時期です。自分は何なのか、誰なのかといった疑問に対し、多くの子どもが答えを出す時期ともいえるでしょう。 また、自分はこれからどうなっていきたいのか、どこへ行こうとしているのかといった答えを見つける時期でもあります。 少しずつ思春期の混乱は落ち着いていくようになりますが、社会人になることに対する不安を感じやすい時期です。
男子と女子による思春期の違い
男子と女子では、思春期の時期や態度・行動に違いが見られます。共通点も含めて紹介します。
時期
思春期に入る時期は、男子と女子では違いがあります。 男子が思春期に突入する年齢の目安は、10~14歳ほどです。 一方、女子の思春期が始まるのは8歳半~10歳です。一般的には男子よりも早く思春期を迎えることになります。 女子のほうが大人びている子どもが多いといわれるのもこのためです。また、女子は思春期が始まるのが早い分、終わるのも早いため、思春期特有の反抗的な態度やトラブルといったものは女子のほうが早く落ち着くケースが多いといえます。 ただし、思春期が始まる時期については個人差があるので、一概にはいえません。小学校中学年から中学生の間くらいで始まると考えておくと良いでしょう。
態度や行動
男子に多く見られる思春期特有の変化として、暴力的な行為・言動が挙げられます。親に手をあげるようなケースは多くありませんが、暴言を吐いたり、自分の思い通りにならなかったことに対し、イライラして八つ当たりしたりすることも珍しくありません。 女子は、それまでと比較して父親に対して冷たくなったり、屁理屈が増えたりする傾向があります。最近妙に口答えが増えてきたと感じる場合も、思春期の影響によるものかもしれません。
共通点
男子と女子の両方にいえるのが、どちらも心やからだの変化が現れ、不安定な状態になっているということです。言動にも変化が現れるので戸惑ってしまうことがありますが、それ以上に子どもは戸惑いを感じていることを理解しましょう。 また、男女ともに思春期はイライラしやすい傾向が強まります。些細なことでもすぐにカッとしてしまうので、親としては何に対して怒っているのか、不機嫌になっているのかわからないことも少なくありません。 これは、本人も同じです。自分でもムカムカ、イライラしている原因がわからず、そのことに対して不安定な状態になることもあります。