最大の理由は「恐怖」!?ブラックマンデー超えの株価大暴落…まだ終わってない?経済評論家がざっくり解説
「景気が加熱しているときは、政策金利を上げる。インフレで物価が上がると困るため、お金を借りにくくして、景気を落ち着かせようとする。企業の利益も減り、株価は下がる。景気が悪いときには、お金を借りてもらうため、政策金利を下げる。借り入れしやすくなると、景気が活発になる。これが『教科書的』な考え方だ」 株式投資で得をするのは、多くの場合「人が買うよりも前に動いた方」だそうだ。「本当に日銀が金利を動かした時には、すでにゲームセット。『これからどう動いていくのか』を想像することが大切だ」。 その上で、今回の暴落において最大の理由は「恐怖」だと説明。「8月1日に950円、2日に2200円下がった。そして週末を迎えて、『これ以上損したら』と月曜日(5日)に売る人が山ほどいた」。市況には「恐怖指数」と呼ばれるものがある。正式名称は「日経平均VI指数」で、日本を代表する225社の値動きからなる日経平均株価に、大きな動きが予想されると、この指数は上昇する。 「通常は30以下で、30を超えると恐怖でパニック状態になっている。科学的な根拠に基づき、ボラティリティー(Volatility=変動率)を表す指数で、8月5日には72まで上がった。下がった今でも45前後で、まだまだ株価は動く。見てもらいたいのは『日経平均VI指数』。これはネットで簡単に見ることができる」 新NISAによって、投資を始めた人も多い。佐藤氏は初心者に向けて、「株の蛇口を考えよ」と説く。株で利益を得るには、3つの「蛇口」がある。「『値上がり』して売ると儲かる。値上がりしなくても、株を持っているだけで『配当金』を5%程度くれる会社がある。そして『株主優待』と総合的に考えるといい」と自身の考えを述べた。 (『ABEMA的ニュースショー』より)