「タオルは3~5年」「羽毛布団は約10年」「カーテンは約5年」…専門家が教える“モノの理想の寿命”
「まだ使えるのに捨てるなんてもったいない!」と、物を大切にするのはいいことですが、あらゆる物には“寿命”がある。寿命を過ぎた後も使い続けると、大きなリスクを招くことも……。そこで、寝具や生活雑貨の寿命や長持ちさせるコツ、買い替えのタイミングなどを専門家やメーカーにリサーチ。読者が実際にどれくらい使い続けているのか、アンケート結果(『女性セブン』の読者、全国の20~80代男女3491人が回答、回答期間2024年9月3~18日)と比較しながら、理想の寿命をひもとく。第1回は、マットレス、枕、カーテンなど、寝室やリビングにあるものの寿命に迫る。【全3回の第1回】
【タオル】お手入れ次第で10年使えることも
【アンケート結果】読者の約76%が年数に関係なく劣化するまで使っていた一方で、約15%が1年未満で廃棄 タオルをどれくらい使っているか──という質問に、約76%の読者が「年数を気にせず、劣化したと感じるまで」と答えたが、次点である約15%が、主に衛生上の理由から「1年未満」と答え、1位と2位の意見が両極端に分かれる結果となった。これに対し、「1年では短すぎます」と話すのは、愛媛県今治市のタオルメーカー・イケウチオーガニックの代表取締役でタオルソムリエの阿部哲也さんだ。 「タオルの種類、使用頻度、洗濯方法などで寿命は変わりますが、耐久性にすぐれたタオルを使い、正しいお手入れをすれば3~5年は使えます。当店のお客さまの中には、10年愛用されるかたもいます」(阿部さん・以下同) タオルはパイルと呼ばれるループ状の糸を織ってできている。 「耐久性のあるタオルを選びたいなら、タオルを掴んだときに、適度に反発があるものを選んでください。パイルが短く高密度なので長持ちしやすいです」 長持ちさせたいなら柔軟剤は控えたほうがよいという。 「タオルを長持ちさせたいなら、たっぷりの水で洗いましょう。水中で洗濯物が大きく動くことで、汚れをしっかりと洗い流せるからです」 柔軟剤は成分が繊維に蓄積し、吸水性の低下や悪臭の原因になるので、使用を控えた方がいいという。代わりに脱水後、上下に振ってパイルを立ててから干せば、柔軟剤を入れなくても生地が硬くなりにくいという。 ●タオルの理想の寿命:3~5年 におう、黒ずみが気になる、吸水が悪くなるなどしたら交換を。「生乾き臭などのにおいを除去するには、逆性石けん【*】でのつけ置きがおすすめ」 【*陽イオン界面活性剤のこと。石けんという名だが洗浄力はほとんどなく、殺菌目的で使用する。第3類医薬品「ベンザルコニウム塩化物液」などの名称でドラッグストアで購入できる】