公費接種は来年3月まで 子宮頸がん予防ワクチンの接種を専門学校生に呼びかけ【長野・上田市】
子宮頸がん予防に高い効果があるとされるHPVワクチン。16歳から27歳の女性が無料で接種を受けられる「キャッチアップ接種」が今年度で終了するのを前にワクチンについて正しく知ってもらおうと学生に向けた講演が行われました。 年間で1万人以上が罹患しおよそ2900人が命を落とす子宮頸がん。 上田市の専門学校で学生およそ140人を対象に子宮頸がんの予防と検診を呼び掛ける講演が行われました。 ■「愛は子宮を救う」実行委員長 中村恵美子さん 「実は子宮頸がんは他のがんと一番違うところがはっきりとした予防方法があるっていうがんなんですね」 子宮頸がんの主な原因であるHPVウイルスへの感染はワクチンの接種により予防できると言われています。安全性への懸念から2013年から9年間、国による接種勧奨が控えられていましたがその後の研究で副反応のリスクよりも予防効果が上回るとされ、2022年に再開されました。 ■中村恵美子さん 「特に今年度は「キャッチアップ接種」という救済措置の最終年度になるので対象年齢の方に何とか正しい情報を届けたいと思って」 国が接種を勧めてこなかった期間に対象だった今年度16~27歳を迎える女性に対し、公費でワクチン接種ができる「キャッチアップ接種」の機会が提供されています。接種期間は来年3月まで。ただし十分な効果を得るためには原則として6カ月の間に間隔を空けて計3回接種する必要があります。全て公費で接種するためには9月末までに1回目を接種しなくてはなりません。 ■長野医療衛生専門学校3年 安藤真弥さん 「今年度で無料期間が終わってしまうって知ったので9月に開始すれば全部無料で終わると分かったのでまた家族とも相談して決めていきたいなと思いました」 子宮頸がんのワクチンに関する情報は、各自治体のホームページなどに掲載されています。