サッカー場、富山駅南が候補 県内初スタジアム構想
全国有数、まちなか立地 富山県サッカー協会(根塚武会長)が実現を目指す県内初のサッカー専用スタジアム構想に関し、候補地が富山駅南エリアになることが分かった。同エリアは現在、ボウリング場「ゴールデンボウル」(富山市千歳町)のほか、市道を挟んで県教育記念館や高志会館などが立ち並ぶ。同協会は近く方針を発表する。 ゴールデンボウルは富山駅から300~400メートルの立地にある。実現すれば全国でも有数の「まちなかスタジアム」となる。 サッカー専用スタジアムは全国で整備が進む。県協会は2023年9月から建設プロジェクトを進め、スタジアム建設特別委員会を設置。広島や愛媛、京都などの先進地視察や県民から意見を聞くワークショップを複数回開いてきた。日本協会(JFA、宮本恒靖会長)が建設計画の作成に協力している。 特別委は、12月に建設候補地や整備方法などスタジアム建設計画を発表する方針を示している。
スタジアムの基本コンセプトは▽富山の新たなシンボル▽関係人口の増加▽持続可能なまちづくりの拠点-の三つが柱。 来季からJ2で戦うカターレ富山のホームスタジアムとするほか、県内主要大会の会場として活用。レストランやショッピングモール、会議室などを含む多機能複合型施設とし、地域のにぎわい創出にもつなげる方針。5~10年後の完成を目指すとしている。