ガソリン小売価格大幅上昇控え「早め給油を」 12月19日以降政府の補助金縮小で福井県の業界団体
ガソリンや灯油など燃料油価格対策として実施している政府の補助金が縮小され、12月19日以降に小売価格が大幅に上昇する見込みとなっている。補助金の縮小額は今月と来月でそれぞれ1リットル当たり最大5・1円で、同程度の値上げが予想されている。福井県内の業界団体は、値上げに理解を求めた上で「駆け込み給油は大きな混乱を招く。早めの給油をお願いしたい」と呼びかけている。 「給油所が補助金減額分を吸収し、粗利を削るのは不可能。値上げは国の政策変更によるもので、小売りのもうけのためでないと理解してほしい」と話すのは、県石油業協同組合の田中敏夫専務理事。補助金がない場合、足元ではレギュラー1リットル190円程度の水準で推移しており、「補助金縮小による上昇分を帳消しにする要因はなく、値上げは確実」との見通しを示す。