再生回数5億越えの「爆笑ごっこ遊び」で子どもはどう育った? 人気チャンネル「おうちごっこ」舞台裏
苦手な人に伝えたい、ごっご遊びのコツ
――ヒロアキさんの育児を参考にしたいのですが、ごっこ遊びに対してハードルの高さを感じます。ごっこ遊び初心者へのアドバイスをいただきたいです。 子どもの世界に大人が行くんじゃなくて、大人の世界に子どもが来てもらうようにするとやりやすいです。 子どもたちはお父さんとお母さんのことが大好きなので、親の仕事をそのままおままごとで再現すればいいと思います。 「大好きなお父さんお母さんの仕事だ!」と子どもも喜んでくれると思います。 ポイントは、子どもらしい言葉を使わず、ビジネスパーソンに対する言葉遣いを徹底することです。 こちらの世界に巻き込みやすいですし、「こういう場では、こういう言葉が適切だよ」と解説を挟んでいくと、子どもも言葉をどんどん覚えていくと思います。 例えば子どもをお風呂に入れたい時は、「ちょっと本日取材させていただいてよろしいでしょうか?」とリビングで声をかけて、「お風呂に関してなんですけども、どうお考えですか?」とインタビューしていくんです。で、「次の取材なんですが、一旦こちらで撮影をさせていただきたく~」と言いながら、お風呂まで誘導するとか(笑)。 リアリティがあった方が絶対面白いし、子どももテンションが上がるので、iPadなどの小道具を手に持ってやるのがおすすめです。 夫婦2人でやると、さらに効果倍増だと思います。 夫婦が上司と部下、子どもは新入社員、みたいな配役でやると、多分子どももウキウキでお風呂に入ってくれると思います(笑)。 大人であれば、きっと皆何かしら仕事の経験があるだろうし、アルバイトをしていた人は、アルバイトの分だけ引き出しを持っているはずなんです。それをどう使うかだと思います。 ――役を演じるのが恥ずかしいという方もいると思うのですが、そこはどう乗り切ればいいでしょうか。 たぶん、第三者の目が気になるから、「恥ずかしい」という気持ちが生まれるんだと思うんです。 僕は遊びに集中しすぎて、ごっこ遊びの最中は娘しか見てなかったんですよ。 てんやわんやで、周りを気にしたり、恥ずかしいと思うような余裕もないというか。 なので、1回真剣にやってみたら、そこまで気にならなくなると思います。 最初は恥ずかしくても、やっていくうちに羞恥心はどんどん消えていくと思うので、「とりあえずやってみる」という心持ちが大事だと思いますね。恥ずかしいなら家族みんなでやろう!というスタンスでもいいと思います。 あとは「いざ本番!」と気合を入れてやるのではなく、日常の中に少しずつごっこ遊びを取り入れていくといいと思います。それこそ、お風呂などに誘導しながらやってみるのもおすすめです。 (取材・文:nobico編集部 中野セコリ)
おうちごっこ ヒロアキ