40~50代の女性は糖尿病になりやすい?初期症状や原因を詳しく解説
当記事は、Dクリニック東京 ウェルネス 医師・医学博士の相良郁子先生にご監修いただきました。 【画像】40~50代の女性は糖尿病になりやすい?初期症状や原因を詳しく解説 女性の更年期は一般的に閉経前後5年ごろをさします。そして、年齢でいうと45~55歳ごろの期間を更年期と呼びます。 更年期は女性ホルモンの急激な変化によって、体が火照ったり疲れやすかったりといった症状があることは周知の事実です。さらに令和元年国民健康・栄養調査によると、女性は50代以降「糖尿病が強く疑われる者」の割合が急激に増えます。 そこで気になるのが、更年期である40~50代の女性は糖尿病になりやすいのか、ではないでしょうか? 当記事では40~50代の女性と糖尿病についてお伝えいたします。初期症状や原因についても解説いたしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
糖尿病と女性ホルモンの関係
女性ホルモンは、血糖値の調整機能と関連している可能性があります。 というのも動物を対象とした研究において、女性ホルモンであるエストロゲンが減少すると、インスリンに対する感受性が低下する、といわれているからです。 更年期はエストロゲンが急激に減少する時期なので、糖尿病を発症しやすいと思われがちです。 ところが実際は、更年期だけでなく加齢によるさまざまな要因が糖尿病発症や悪化に影響しているといえます。 ●女性の糖尿病の初期症状とは 糖尿病の初期症状は、男女で大きく差はないと言われています。 しかし女性は生理前の月経前症候群や更年期障害と重なると、疲れやすさや怠さなど糖尿病と似た初期症状が現れることがあり、気づきにくいかもしれません。 ですので喉の渇き、尿量が多くなったという症状は糖尿病において特徴的なため、もし症状が出たら早めに医師に相談するようにしましょう。 またもともと女性に多い膀胱炎ですが、糖尿病になると免疫力が低下するため更にかかりやすくなります。発症頻度が増してきたり以前よりも治りにくかったりする場合も、早めの受診をオススメします。 ●糖尿病になりにくい女性はいるの? 遺伝的に糖尿病になりにくい人は存在します。 しかし、糖尿病になりにくい遺伝子を持っていたとしても、暴飲暴食や肥満体形を維持していると糖尿病リスクは上昇します。 つまり、運動や食事を気にかけることが糖尿病になりにくい身体になる近道です。