大神いずみ「長男・翔大が大阪から帰ってきたと思ったら大学の寮へ。寂しそうな次男・瑛介を母は見逃さなかった」
大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をした。球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る。 【写真】キャッチボール…というレベルを超えてる投球フォーム。これもいつまで見られるのか * * * * * * * ◆長男・翔大が帰ってきた。 我が家の長男・翔大が大阪から帰ってきた。 3年前、あの頃私は人生初の大掛かりなダイエットを敢行し、体重計を抱えながら新横浜~新大阪を何度も往復して履正社の入学準備に追われていた。 いよいよ大阪に送り出した時の寂しさを、はい、 どうでしたか?と訊ねられてもまだ客観的になれない、つい2ヵ月くらい前のことのような気がしているのに…。 翔大、まもなく履正社を卒業。 …の前に、 本日大学の寮に入寮していった。 早っ! 卒業式は3月なのだが、プロと同じく2月には大学も新しいシーズンを迎え、新入生たちは早々に入寮。翔大の同級生たちも1月の終わりには高校で最後の練習を終え、挨拶をして各々の進学先の入寮に散って行った。 ちなみに今は1月に卒業式をする高校もあると聞く。 高校、短すぎる…。 「いいかげんにしなさい!」 己の図体も考えず、デッカい男子2人がドタドタぐるぐる、ダイニングテーブルの周りを追っかけまわしている。 たぶん2人とも、自分が傍から見てそこそこデカいオトナサイズなのをお忘れだ。 昨年末に翔大が大阪から戻って以来、うちはずっとこんな毎日。顔を合わせれば朝っぱらからケンカばっかり。しかも、今どきの小学生だってもっと聞き分けがいいだろう、取った取られた、俺が先いやオレの方が先…幼児も笑う発端で。
◆キョーダイ、って何なんだろう キョーダイ、って何なんだろう? 顔を合わせればどこかを掴み合って「痛い!」の「やめろ!」だの…これは彼らなりの独特な交信手段なのか。 小さな頃の兄弟喧嘩は、下がまだチビすぎて手足が兄に届かず笑って見ていたけれど、今や背丈170cm超えのガタイのいいおっさん2人である。 同じような感覚で13歳と18歳がトムとジェリーのように追っかけ回す様は…なんかぜんぜん可愛くない。見苦しい。 最近では映画『クリード』に触発されてボクシングに心酔している兄が、弟相手にシュッ、シュッ!と型を見せる。 性格の違う弟はほんのちょっと拳が肩にかすっただけで「暴力反対!おかーさーん!ショウタが暴力をふるってきましたー!」とダミ声で訴える。 大人になれ18歳。 13歳も、ちゃんと喋れ。 2ヵ月ほどの間ずっとこんな毎日だった。
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