大神いずみ「長男・翔大が大阪から帰ってきたと思ったら大学の寮へ。寂しそうな次男・瑛介を母は見逃さなかった」
◆弟を見守る兄 兄は束の間の実家住まいで、たまに作り慣れたお惣菜を作ってくれることもあった。黙っていても食べ終えたらお皿を洗って伏せる。同じようにしないで食べっぱなしの弟にプンプン腹を立てる。 おとなしく2人でキャッチボールへ表に出たと思えば、まもなくどちらかがカンカンに怒って戻ってくる。 「アイツ真面目にやらないから、もういい!」 「翔大がボールわざと変なとこ投げてくる。」 「もう2度とお前とは野球やんねぇ!」 はいはいはい…。 もう顔を合わせればケンカばっかりで、早くどちらかが観念してくれないかと辟易していた。 兄弟って、もっと仲がいいものなんじゃないのか。うちの息子たち、まだ本当に幼いのである。 ただこの2ヵ月の間、瑛介のチームの練習を見に行ったり、試合の結果を誰よりも気にしたり、高校の進路のことを本人より心配したりと、兄は弟の野球を親身になって見守ってくれていたのも事実。自分が辿ってきた道を振り返って、兄なりに弟の野球に期待するところが大きいのかもしれない。
◆ホントは大好きで仕方ない 瑛介はまだ自分のことで精一杯。 でもいつだって5年先を行く兄の一挙手一投足を、つぶさにじぃぃと見守っている感はある。 決して「お兄ちゃん、すごい!」など褒めるようなことは言わないのだが、淡々と兄の学校の結果などを確認しながら、いつのまにかいつもの帽子の被り方が、大阪の高校に多い、てっぺんを凹ませる被り方になっていたりする…。 夫からは「やめなさい」と言われている。 お互いの練習の仕方には常に不満で、「あんな練習じゃ絶対上手くならん」「ちゃんとやってる」「汗ひとつかかずによく言うよ」 人のことはいいから、自分の練習をしなさい! 来る日も来る日も2人にかける言葉は同じだった。結論。練習の相手がいればいいと言うものではない。はぁ…なさけない。 喧嘩していたと思ったらやおら2人でケータイを覗いて、キャッキャとサッカーゲームを楽しんでいる。アイテムを自慢しあったり戦略を考えたり…なんとも仲が良い。なんだアンタたち。ずっと口きかないとか2度と喋らないなんて宣言は、ものの数分で撤回されてしまうではないか。 まともに取りあっていては目くじらを立てていた母がバカみたいだ。 ちなみに夫も6つ年上の兄との2人兄弟だが、大きな喧嘩をしたことがほとんどないほど、常に兄弟愛に溢れている。なぜだうちの息子たち。 どちらかがほんの少しだけ大人になれば、きっと落ち着いた兄弟に見えるのかもしれないなといつも母は思っている。ホントは大好きで仕方ない 兄と弟なのにね。
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