大神いずみ「長男・翔大が大阪から帰ってきたと思ったら大学の寮へ。寂しそうな次男・瑛介を母は見逃さなかった」
◆ドンと来やがれ!そんな気持ちで …自宅までまた3時間かけて帰宅。 夫婦で道順以外ほとんど喋ることがないなかで、ワタシはいつか来るべき「瑛介まで家からいなくなって夫婦2人生活」を想像しては、凍った路面のようにカキっと背筋が凍るような思い。 その日は案外すぐやってくるんだろうか。 まだ大阪に荷物を残したまま、飛ぶ鳥は最後の最後までバッタバタと跳ね回って慌てまくりながら、今度も我が家を立って行った。 いつもこれくらいガサガサと飛び立つくらいが、寂しさもしんみりすることもなく良いのかもしれないな、と思う。 忘れ物はなかったのかいな…?修学旅行ではないのだ。これから長い寮生活、足りなければきっと息子は自分でどうにかするだろう。 4年間、野球をやり通して卒業してほしい。 父親も大学野球は未経験だ。プロの経験はあっても、そこだけは父も辿っていない道。初めて大学野球の世界に飛び込む長男に、私たち家族もどこか「大冒険」のようなワクワクする期待を寄せている。高校でできなかったことを、うりゃー!とやり返すように大学で頑張ってほしい。 そう、3年前もそうだったように。 まだ起きてもいない悪い想像で不安になるより希望をもって…。 ドンと来やがれ!そんな気持ちで行くのが正解だ。 たとえそのあとひっくり返るように思いもしなかったことが起きたとしても…。 心配はそこからでいい。迫り来る壁にぶち当たって、よじ登って、とにかく越えればいい。これは高校時代に翔大が学んだ大事なことなのだから。
◆不思議な絆で繋がっている 瑛介が学校から帰ってきたとき、もう家には翔大がいなかった。 毎晩陣取りでドタバタと取っ組み合っていた2人の布団はまだ並んだまま。今日から大の字になって瑛介1人ゆっくり寝られるはずなのだが…。 私たちが家にたどり着いた夜10時前には、自宅の周りには10cmくらいの雪が積もっていた。きっと明日までもっと降り積もるだろう。 あと1日翔大の入寮が遅ければ、間違いなく兄弟2人で転げ回って雪を投げ合っていただろう外の景色を、瑛介がちょっと寂しそうに眺めていたのを母は見逃さなかった。 言葉はなくとも、不思議な絆で繋がっているものなのかなぁ…兄弟ってのは。 母もうっかりどこかに落ち着いて座ってしまったら、急に「切ないもの」が襲ってきそうで…。 泣かない。 泣くのはココじゃない。 もっともっと先の、嬉しい時に取っておこう!
大神いずみ
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