「宣言」再延長受け、小池都知事が臨時会見(全文2完)マスクなし会食の日々を一日も早く
点検の実効性と公平性を確保しつつ
A:はい。知事が今申し上げたとおりでございますけれども、東京は規模の問題と質の問題を両方抱えています。規模は12万店舗ありますが、全ての店舗についてはもちろん訪問のアプローチは終わっています。ただ、要請に従っていただいて休業しているお店が数万店あります。このお店についても実はコロナ対策リーダーが登録していただているメーリングリストで呼び掛けをしたり、個々の登録している電話番号に職員がローラーで電話をしたりして、実際に数千店舗の規模で、休業中にもかかわらず点検に応じていただいている方もいます。 ただ、この方たち、今、現在4万店ぐらい終わっていますけれども、残りの方たちが、じゃあ自分たちも点検が受けられれば、認証が済めば、その先のインセンティブにつながるということを乱暴に始めてしまいますと大混乱が起きます。知事が今、申し上げましたとおり、個々は点検の実効性と公平性を確保しながらやっていくことが行政の責任だと思っています。
全て確認できた段階では再考の余地はあるか
日本経済新聞:全て確認できた段階では再考の余地はあるというふうにお考えですか。 小池:その前にこのような状況から早く脱出するために、皆さんにご協力をお願いして、そして、見てください。ニューヨーク、ロンドン、それぞれワクチンの接種が進んでいて、マスクを取って会食するような姿が報道されているではありませんか。そういった日々が一日も早く来るためにも、ワクチンの接種と、そしてまた感染防止対策と、この両方から攻めていくということがその目標に向かって進む道だというふうに考えております。 今はワクチンの接種が始まって、そしてようやく高齢者の部分について見えてきたところであります。ここからどうやって、いつも私、素手でって言ってますけれども、素手から少し進んだところで、ここがだからこらえどころだということを申し上げているわけであります。人流について分析していただいている西田先生も、いろいろニュース映像のことについても触れておられました。ぜひご協力いただき、そしてまた各国がどういうふうな姿でやっているのかというのもある意味1つのインセンティブになるかと思うんですね、皆さんのご協力いただき。 ただ、一方でまたこれもワクチンを、1回目を打ったからといってマスクを取る・取らないというのは、これもまた議論になっているところでございますし、いろいろ各地のワクチン接種を経たあとの動向がどうなるのかということも確認することによって、世の中が確実な方向でこのコロナの感染症を抑え込むということにつながるのではないかと思っております。両方が攻めるといいましょうか、コロナが好むような状況をみんなでつくらないためにはどうしたらいいか、そういったことを今回の措置で講じさせていただいたというところです。