「宣言」再延長受け、小池都知事が臨時会見(全文1)平日20時以降と土日は外出自粛を
東京都の小池百合子知事は28日夜、緊急事態宣言の期限延長が決まったことを受け、都庁で臨時記者会見を行った。 【動画】東京・小池知事が臨時会見 「宣言」再延長で休業要請は?(2021年5月28日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京・小池知事が臨時会見 「宣言」再延長で休業要請は?(2021年5月28日)」に対応しております。 ◇ ◇
リバウンドを阻止するための取り組み
司会:ただ今から小池知事の記者会見を始めます。初めに知事から発言がございます。その後、質疑応答を行います。それでは知事、お願いいたします。 小池:はい。それではまず私のほうから新型コロナウイルス感染症対策について申し上げます。先ほど、国におきまして東京都ほか8つの道府県を対象として、特措法に基づいての緊急事態宣言を6月20日の日曜日まで延長するということが決定されました。この発出を受けまして、都の対策本部において、先ほど特措法に基づいて緊急事態措置を決定したところでございます。 現在、感染者数は減少傾向にはありますけれども、その流れをさらに確実なものとする、そしてリバウンドをなんとしてでも阻止していく、そのための取り組みでございます。都は4月の上旬、いわゆる第4波の兆候に当たって早期に感染拡大を抑え込むということで、重点措置や緊急事態宣言、早め早めに要請をしてきたところ、これについては皆さん、ご存じのとおりであります。 さらに都独自の休業要請や時短の協力要請など、皆さまにとっては本当に厳しくて強い措置も恐縮ながら講じてきたところでございます。都民、事業者の皆さまのこの間のご協力にはあらためて強く、心からの感謝を申し上げるところでございます。
減少に時間が掛かる要因の1つは変異株
そして本日の新規陽性者数、発表させていただいたわけでございますけれども、614名。そして7日間平均の前週比といたしますと86%であります。きのう、モニタリング会議を開いて、その際も減少傾向にはあるけれども、第3波のピーク前の昨年の末とほぼ同様の値であって、依然として高い水準が続いているとのことでありました。 感染の減少に時間が掛かっているわけでありますが、その要因の1つはやはり変異株ということであります。N501Y変異株ですけれども、従来株より感染力が1.3~1.9倍強いと。そしてすでに流行の主体となっているということについては、何度かお話をしております。さらに都内でクラスターも発生したインド株、L452R変異株でございます。N501Y変異株よりも1.5倍感染力が強いという報告もありますので、要はインド株は従来株よりも2倍以上感染力が強いということになりますので、最大警戒が必要だということであります。 都内の人流を見ていきますと、ゴールデンウィーク後に、ここ、増え続けております。専門家からのご指摘によりますと、まず1点がこのまま人流の増加が続きますと、早い段階でリバウンドする可能性が高い。2点目、とりわけレジャーを目的とする土日、そして昼間の人流の増加というのはニュースの映像とも相まって、夜間の繁華街の人流の増加を誘発するというご指摘。そして夜間の繁華街の人流につきましては飲食機会の増加などを通じまして、感染拡大につながりますとのことでございました。 現在の減少の流れを確実なものにするということを冒頭申し上げました。そしてリバウンドをなんとしても食い止めなければいけないということも申しました。これまで皆さんには本当に努力をしていただいた、ご協力をいただいた、ご理解をいただいてきた、それがあっという間に水泡に帰していくということは、なんとしてでも抑えなければならない。そのため、現在の感染状況に即した効果的で分かりやすい対策を国の基本的対処方針に基づきまして、重点的に実施をしていくというものであります。今後の感染状況次第では、措置等の内容を機動的かつ抜本的に強化をするという、このことを加えておきます。重要であります。 今回の都の緊急事態措置についてご説明をいたします。何度も申し上げますけれども、徹底した人流の抑制対策が最も重要な取り組みであることには変わりがない。さらに、先ほどお話をいたしました専門家の指摘も3点、お伝えしましたわけですが、それを踏まえて夜間や土日の人流を抑制することに重点的に取り組んでまいります。