「宣言」再延長受け、小池都知事が臨時会見(全文2完)マスクなし会食の日々を一日も早く
協力金を迅速に支給するための策は
フジテレビ:すいません、フジテレビ、小川です。再延長ということで期間が長くなっていけばいくほど、要請に応じてもらうためにはやはり協力金の支給というのが非常に重要だと思うんですが、失礼しました。ほかの自治体でもやっぱりそうなんですけれど、事業者から遅いという声がやはり上がってきています。東京都としてはこの長引く宣言期間、よりなんとか協力していただくために、協力金をどのようにより迅速に出していこうという、何か新たな取り組みとかは考えていらっしゃるんでしょうか。 村松:まず支給の状況でございますけれども、いろいろ支給が遅いとか、そういった声があるということはわれわれも存じているんですけども、ただ実際、今こうなっているんです。例えば3月8日から3月31日までの要請期間、これに基づく協力金が、この申請期間が4月30日から5月31日なんですが、これはまだ申請受け付け期間中なんですが、申請のあった店舗のうち7割は審査が済んでいます。従いまして、ほぼ7割はわりと早く支給できるようになっていますし、実際その半分の方はもうすでに支給をされています。 こういったことで、われわれ、都への申請は他団体よりも数が圧倒的に多いわけですね、飲食店の数が多いから。その中でも3月分の審査の済んだ件数は最も多くなっておりまして、申請の件数に対する支給の割合は他団体と比べても高いレベルで確保されていると、私どもは考えております。
協力をお願いするのは本当に心苦しいが
ただ、その中でも、じゃあそれでいいのかっていう問題があるんですが、やはり申請の迅速さとか審査の効率性、あるいは迅速化、こういったことを不断に改善していかなきゃいけないと、そういったことも認識しております。例えばこれまでも、申請者の意見や声がサイト上でいろいろな意見を言えるようなサイトにして、その意見を吸い上げて、事務の改善につなげているとか、あるいは申請に当たって単なる手引きだけじゃなくて動画を配信して、おそらくこの動画を見て動画どおりにやっていただければ、だいたい基本的な申請書が出来上がる仕組みになっています。そういったことも取り組んでいます。 また、何回も申請される方、当然いると思いますけども、緊急事態宣言だとか、まん延防止期間措置が引き続いていますので、一度申請すれば次回は重複する提出書類を可能な限り省略していただいて結構だというような仕組みで運営していっています。こうしたことで申請、それと審査、双方を改善できるようにこれからも取り組んでいきたいと思っています。 小池:ちょっと加えますと事業者の方々、本当にご苦労されています。従業員への給料の支払い、家賃どうするんだ、そもそも収入が激減している、もしくはもうない。そういった方々にまたさらに今回、ご協力をお願いするのは本当に心苦しいんですけれども、しかしコロナ対策はしっかり進めていかないと次の一歩につながっていかない。ワクチンがまだ、これからまさに一般の方々にも対象にしていくという段階であります。 それから事業者の皆さんは都であろうが国であろうが、やはりそういう協力金は待ち望んでおられるというふうに思います。一方で国なのか都なのか、どっちがどうなってるのかって、意外と事業者の皆さんもこう度重なりますと分からなくなってる。特に今回、上乗せの分がありますけれども、国をベースにして上乗せということになりますと、国のさまざまな手続きを確認しながら進めていく等の手続きがさらに複雑化することは事実です。 そういった、毎回変更が伴うことはある意味、改善にもつながっているんですが、逆にそれが支給の遅れにもつながっていることには誠に心苦しく思うと同時に、今、産業労働局長もお話しいたしました、改善をしていく。今回のワクチンについてもそうでありますし、それからさまざまな協力金にしてもそうでありますし、それが個人なのか法人なのかはべつにしても、やはりそのシステム、DXですね、これをどう効率良く確実にしていくのかというのは、ある意味、とても大きな今的わが国、そして東京都はじめ自治体が抱える大きな問題であります。