石川祐希「スタメンは簡単に奪えるものじゃない」新天地・ペルージャでの現在地が「モチベーションになっている」
石川:そこは大事にしてるところではあるので、見ていただけてるのは嬉しいなって思います。けど、そこはあくまで最後のピースであるので、それ以前にやっぱり技術だったり、数字とか安定性にこだわっていきたいなって思ってます。最後まで全力でやるとかはもう僕の中でやるので、それ以外のところで勝負できるようになりたいなって思いますね。 石井アナ:もう10年イタリアでプレーをされてますけど、この10年間っていうのは、ご自身の中でどんな10年でした? 石川:難しいですね・・・日本人の価値を高められた10年間だったかなっていうふうには思いますね。最初僕が来たときは、どこの国の選手が来たかもみんな知らなかったと思いますけど、長期間イタリアでプレーすることによって、日本人の価値を高められたんじゃないかなって思います。その前にも加藤陽一さんだったり、越川優さんだったり、眞鍋政義さんだったり、その人たちが日本人の価値を高めたと思ってるんですけど。僕が来たときは、まだ日本人というか日本のチームもそうだし、世界から見たらやっぱり弱い、下に見られる存在であったのは確かです。だけど、この10シーズンをイタリアで戦うことによって、僕自身の価値も高められたと思うし、他の日本人の選手の価値も高められたと思います。また僕がきっかけでいろんな日本の選手がイタリアに来るきっかけも与えられた。その選手たちが活躍したおかげで、より日本人の価値も高まったと思います。そういったことも含めてトータルした日本人の価値をこの10シーズンで高められたのかなと思いますね。 石井アナ:本当におっしゃる通りですね。テニスで言えば、男子テニスは錦織圭選手から日本人の価値を高めて、どんどん次に若い世代が出てきたり、野球で言えば、野茂英雄さんとか、今も大谷翔平選手だったりとか。これがバレーボールでも出てきてる、大塚達宣(24)選手も今やってますし。今29歳になられた石川選手から見ると、日本の若い選手たちが来ることに関してはどのように感じていらっしゃいますか。
石川:僕は非常にプラスだと思いますし、若い選手が来ることは、成長できることしかないと思うので。そういった若い選手が海外で1シーズンでも2シーズンでもプレーすることは、僕はメリットしかないなって思います。
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