12キロ減量した佐藤二朗さんのユニークなダイエット方法とは?(インタビュー/後編)
とはいえ、50代でいったん体型を整えたことには、意義がある。 「それ、60何歳かのプロデューサーにも言われました。『50代で一度体重を落とすのはいいみたいだよ』って。だから監督に感謝です。妻は監督のことを『君の救世主だ!』って言ってます」 メタボに関する話題が、もうひとつ。主宰する演劇ユニット『ちからわざ』の公演を11月に控えているのだ。 「12年ぶりに新作の戯曲を書きまして、主演に宮沢りえちゃんをお迎えします。もちろん僕も出演します。 その脚本は3年くらい前に書いているので、りえちゃんが上半身裸の僕のメタボにびっくりする、というシーンがあるんですよ。まさかその後、痩せるなんて思ってないから、『俺のメタボ、そんなにびっくりしたか?』みたいな台詞で。 だからいつも体重計に乗りながら腹をチェックして、『よし、出てる出てる、まだまだ大丈夫だ』って。俳優って大変ですよ(笑)」 このインタビューをしてから2週間後、ダイエットのきっかけとなった映画の撮影は無事終了。佐藤さんは晴れてダイエットも終了とばかりに、ランチで久しぶりのパスタを堪能し、『うれしくて泣きそう!』と、Xに投稿していた。 それはひょっとして、11月の舞台のための増量なのか? 今後の活躍とメタボの動向に注目だ!
【話してくれたのは】 佐藤二朗さん さとう・じろう●1969年5月7日生まれ、愛知県出身。俳優・脚本家・映画監督。1996年、演劇ユニット『ちからわざ』を旗揚げし、本格的に俳優活動を開始。『浦安鉄筋家族』(20)、『ひきこもり先生』(21)などのドラマや、『勇者ヨシヒコ』シリーズ(11、12、16)、『HK変態仮面』(13)、『銀魂』シリーズ(17、18)などの福田雄一監督作品で人気を集める。映画『memo』(08)、『はるヲうるひと』(21)で監督・脚本・出演を務め、多方面での才能を発揮。12年ぶりに執筆した新作戯曲の舞台『そのいのち』は宮沢りえを主役に迎え11月9日~17日・世田谷パブリックシアターほか兵庫、宮城でも上演される。 撮影/富田一也 ヘア&メイク/今野亜季(A.m Lab) スタイリスト/鬼塚美代子(アンジュ) 取材・文/岡本麻佑