菅首相は初参加 2年ぶりの党首討論(全文3完)守れなくなったらやらないのは当然
このタイミングで大規模補正、経済対策を打つべきでは
玉木:よく聞いてみてください。機能していませんから。そういうところをきちんと説明しないと国民は納得できないので、私も元アスリートだったのでオリンピックはやってほしんですが、ただ、今のままでは国民は納得できないので、今の点について確認をぜひしてください。 それと今日は資料をちょっと作って持ってきましたが、総理、日本の失業率は低いとか、いろんなことをおっしゃっていますが、失業率の計算はもう喜んで働こうと思わない人がいなくなったら、つまり希望する人がいなくなると名目上、失業率は下がっちゃうんですよ。 で、これを見てもらいたいのは、OECDが先月末に発表したものなんですけども、今年、来年の経済の戻りですね。これ、G7の中で最低だけじゃなくて、G20の中で最低で、OECD 38カ国の中でも下から2番目なんですよ。私、今、世界の経済政策の潮流が大きく変わっています。バイデン政権が典型ですけれども、イエレンさん、もともとFRBの議長ですけど、今は財務長官をやっています。ハイプレッシャーエコノミーで、高圧経済で圧倒的に需要をつくり出して、それで労働市場もタイトにして、そして、経済を過熱させても回復させていこうと。 大事なことはですね、総理、ワクチンの接種が進む段階で大型補正、大型経済対策を打ったのがアメリカなんですよ。だからワクチン接種が進むからすぐ手を緩めるんじゃなくて、そのタイミングでこそ、われわれも30兆円、最低やれというふうに個人への支援とか打ち出していますけれども、3カ月前のアメリカと一緒なんですよ。このタイミングで大規模補正、経済対策を打つべきだと思いますが、総理、いかがですか。 大塚:菅総理大臣。
状況を見ながら判断することになる
菅:補正について、私、先ほど申し上げましたけど、去年の暮れの74兆円、それに基づいての3次補正というのを今度の国会で補正として成立させていただいて、まだそうしたものが約30兆円、新年度に繰り越しをしている状況でありますので、そうした状況を見ながらこれは判断することになると思います。 大塚:玉木代表。 玉木:総理、間違ってる、基本的認識が。繰り越しが30兆あることを自慢しちゃ駄目なんですよ。それはもともと3次補正は本来なら年度内に執行するべきもので、予備費もそうです。それを今年度に、令和3年度に持ち越して、30兆も持ち越しがあるから組まないっていうのは、やるべき宿題をしてないから次の宿題できませんって言っているのと同じなんですよ。この30万円の自立支援金も新しくつくりましたけど、対象者20万人なんですよ。今、私のところには総合支援資金をあと3カ月、つまり20万掛ける3カ月の60万円、なんとか増やしてくれないかと、延長してくれないかと、こういう声が多いんですよ。こういう声にぜひ総理、応えてください。 大塚:申し合わせのお時間が過ぎております。おまとめください。申し合わせのお時間が過ぎておりますので、以上で玉木雄一郎くんの発言を終了いたします。 玉木:終わります、残念です。 大塚:次に日本共産党幹部会委員長、志位和夫くん。