【MLB】ブルージェイズ・菊池雄星 有望株右腕とのトレードでアストロズ移籍へ 先発の一角として期待
トレードでの移籍が確実視されていた菊池雄星(ブルージェイズ)の移籍先が決まったようだ。日本時間7月30日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が報じたところによると、菊池はアストロズへのトレードが決定。ブルージェイズは菊池放出の対価として右腕ジェイク・ブロスなど有望株3選手を獲得する。アストロズは7年連続リーグ優勝決定シリーズ進出の強豪だが、今季は先発投手に故障者が続出。菊池は先発ローテーションの救世主として期待される。 ジャスティン・バーランダーら先発投手に故障者が続出し、トレード・デッドラインで先発投手の補強に動くとみられていたアストロズ。ジャック・フラハティ(タイガース)ら別の投手もターゲットに挙がっていたが、最終的に手に入れたのは菊池だった。 現在33歳の菊池は今季が3年契約の最終年。ここまで22試合に先発して115回2/3を投げ、4勝9敗、防御率4.75、130奪三振を記録している。3年契約の1年目だった2022年は自己ワーストの与四球率5.19と制球難に苦しんだが、昨季は2.58と大きく改善し、今季の2.33は自己ベスト。故障の少なさも大きな魅力であり、マリナーズと熾烈な地区優勝争いを繰り広げるアストロズを助ける働きが期待される。 アストロズは菊池獲得の対価として今季デビューした新人ながら先発ローテーションの一角を担っていたブロスを放出することに。今季はマイナー3階級合計で13試合に先発して4勝2敗、防御率1.64の好成績を残し、メジャーでも3試合に先発(0勝1敗、防御率6.94)。米公式サイト「MLB.com」の球団別プロスペクト・ランキングではアストロズの9位にランクインしているが、近日中に公開される最新版では2位にランクアップする予定だった。 なお、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ブルージェイズはブロスのほかに、ジョーイ・ロパーフィードとウィル・ワグナー(名左腕ビリー・ワグナーの息子)を獲得するようだ。アストロズは有望株3選手という大きな対価を支払って菊池を獲得することになった。