【MLB】カブスがレイズからパレイデスを獲得 モレルら若手3選手を放出 来季以降を見据えた戦力強化
カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長はトレード・デッドラインでの動きについて、来季以降を見据えた補強をしていく方針を明言している。日本時間7月28日にブルージェイズとのトレードで元トップ・プロスペクトの右腕ネイト・ピアソンを獲得したばかりだが、日本時間7月29日にはレイズとのトレードを成立させ、若手三塁手のアイザック・パレイデスを獲得した。FAまであと3年半も保有できるパレイデスの対価として、クリストファー・モレル、タイ・ジョンソン、ハンター・ビギーの若手3選手を放出している。 現在25歳のパレイデスは2015年に契約金50万ドルでカブスに入団した選手。タイガース、レイズを経て、オールスター選手へと成長を遂げ、約7年ぶりにプロ入り時の古巣へ復帰することになった。メジャー5年目の今季はここまで101試合に出場し、打率.245、16本塁打、55打点、OPS.792を記録。昨季は自己最多の31本塁打、98打点をマークした。三塁の守備も安定しており、一塁や二塁を守ることができるユーティリティ性も魅力だ。 カブスが放出したモレルは、パレイデスと同じ25歳の三塁手。デビューした2022年に16本塁打、昨季は26本塁打を放ち、メジャー3年目の今季はここまで103試合に出場して打率.199、18本塁打、51打点、7盗塁、OPS.675を記録している。ファンのあいだでも人気のある選手だが、攻守両面で粗さが目立ち、カブスはよりクオリティの高い選手と入れ替えるためにモレル放出を決断したのだろう。内外野の多くのポジションを守れるため、レイズがどのように起用していくか注目される。 ジョンソンは昨年のドラフト15巡目(全体446位)指名でプロ入りした22歳の右腕。今季はマイナーA級とA+級で合計18試合(うち10先発)に登板して61イニングを投げ、1勝4敗1セーブ、1ホールド、防御率3.54、81奪三振を記録している。 ビギーは2019年のドラフト12巡目(全体372位)指名でプロ入りした26歳の右腕。制球難が課題だが、力強いピッチングで今季マイナーでは防御率1点台の好成績を残し、7月上旬にメジャーデビューした。メジャーではここまで4試合に登板し、防御率2.70を記録している。