【MLB】パドレスがブルペン補強 レイズから右腕ジェイソン・アダムを獲得 有望株3選手とのトレード
2年ぶりのポストシーズン進出を狙うパドレスがトレードによるブルペン強化に動いた。日本時間7月29日、パドレスはレイズとのトレードで右腕ジェイソン・アダムを獲得したことを発表。米公式サイト「MLB.com」による球団別プロスペクト・ランキングで3位にランクインしていたディラン・レスコ、同8位のホーマー・ブッシュJr.、同12位のJ・D・ゴンザレスという3人の若手有望株を手放すことになったが、強豪レイズのブルペンの中心を担っていた実績十分の右腕を手に入れることに成功した。 現在32歳のアダムは2018年にロイヤルズでメジャーデビューし、ブルージェイズ、カブスを経て、2022年にレイズで開花したリリーフ右腕。この年は自己最多の67試合に登板して8セーブ&22ホールド、防御率1.56という好成績をマークし、昨季も56試合で12セーブ&11ホールド、防御率2.98と安定した働きを見せた。今季はここまで47試合に登板して47イニングを投げ、4勝2敗4セーブ、19ホールド、防御率2.49、50奪三振を記録。パドレスでは守護神ロベルト・スアレスにつなぐセットアッパーの役割を担うことになるだろう。 アダムはFAまでの保有可能期間が2年半残っているため、獲得に必要な対価も大きくなった。対価の目玉は球団別プロスペクト・ランキングで3位、メジャー全体のプロスペクト・ランキングでも76位にランクインしていたレスコ。2022年ドラフト1巡目(全体15位)指名でパドレスに入団した20歳の右腕であり、今季はマイナーA+級で16試合に先発し、1勝9敗、防御率6.46と苦戦しているものの、制球難され克服できれば、エース級のポテンシャルを秘める逸材だ。 ブッシュJr.は昨年のドラフト4巡目(全体128位)指名で入団した22歳の外野手で、今季はマイナーA+級で86試合に出場し、打率.272、4本塁打、16打点、43盗塁、OPS.709を記録。ブルージェイズなどで活躍した同名の父譲りの俊足が最大の武器だ。 ゴンザレスは昨年のドラフト3巡目(全体96位)指名で入団した18歳の捕手で、今季はマイナーA級で48試合に出場し、打率.205、0本塁打、31打点、0盗塁、OPS.552を記録。捕手の名産地であるプエルトリコ出身で、肩の強さが高く評価されている。