ボーイング新型宇宙船「スターライナー」無人で帰還へ クルーは別の宇宙船で帰還予定
また、StarlinerでISSに渡ったWilmore宇宙飛行士とWilliams宇宙飛行士は第71次/第72次長期滞在クルーの正式な一員として2025年2月まで滞在し、SpaceX(スペースX)の宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」によるNASAの有人宇宙飛行ミッション「Crew-9」で帰還することも発表されました。 2024年9月24日以降に打ち上げ予定のCrew-9にはもともとNASAのZena Cardman宇宙飛行士、Nick Hague宇宙飛行士、Stephanie Wilson宇宙飛行士、ロスコスモス(Roscosmos)のAlexander Gorbunov宇宙飛行士が割り当てられていましたが、少なくとも2名はWilmore宇宙飛行士およびWilliams宇宙飛行士と入れ替わることになります。変更後のメンバーは後日発表される予定です。NASAとSpaceXはWilmore宇宙飛行士とWilliams宇宙飛行士のための追加の物資やCrew Dragon用の宇宙服の準備などを進めているということです。 会見の席上、スペースシャトル「Challenger(チャレンジャー)」や「Columbia(コロンビア)」の事故が決断にどう影響したのかを記者から質問されたNASAのBill Nelson長官は、影響は非常に大きく、すべての人々の決断に影響したと回答。自身もColumbiaで宇宙飛行(※)を行った経験があるNelson長官は、NASAは不十分な情報伝達がもたらした2つの事故以来、勇気を持って進んで意見を述べられる雰囲気作りに懸命に努力しており、今回はその良い例だと思うともコメントしています。【最終更新:2024年8月25日11時台】 ※…1986年1月のSTS-61Cで6日間飛行。Challengerの事故が起きた同月のSTS-51Lの前に行われた最後のミッションだった。 Source NASA - NASA Decides to Bring Starliner Spacecraft Back to Earth Without Crew NASA - NASA’s Boeing Crew Flight Test Status News Conference (YouTube)
sorae編集部