多頭飼育崩壊からレスキューされた元保護猫、家族の愛で健やかに成長「幸せな毎日を過ごしてほしい」
元保護猫の男の子「むぎ」くんと、X(旧Twitter)ユーザー・こむぎ日記さん(@diarykomugi)との出会いは、愛猫「つむぎ」くんを亡くして1年ほど経ったころに訪れました。 【写真】多頭飼育崩壊を乗り越えた猫さん…きょうだい猫たちと仲良く遊ぶ日々が訪れました 当時、飼い主さんのおうちには、先住の元保護猫「こむぎ」ちゃんと、亡くなったつむぎくんの兄弟猫「わむぎ」くんが暮らしています。3匹そろって仲良く暮らしていた生活が一変し、飼い主さん家族は悲しみに暮れる日々を送っていました。 「しばらくして、家族の中で『猫3匹そろった姿をまた見たいね』という話題が上がるように。少しずつ、気持ちが落ち着いてきたのかもしれません。ある日、保護猫の譲渡会へ出向きました。そこで、青い目をした長毛の猫『むぎ』と目が合い『この子だ!』と直感したのです」 むぎくんは、多頭飼育崩壊という過酷な環境から救出され、譲渡会に出るのはそのときが初めてでした。飼い主さんは「とても運命を感じたのを覚えています」と、当時を振り返ります。 保護当時、むぎくんは、推定1歳あるいは少しすぎたくらいだろうと言われていました。 「のちに動物病院を受診すると『まだ子猫ではないか』と言われたのです。そのため、現在は、生後推定10カ月くらいだと思います」 飼い主さん家族全員の願いが一致し、むぎくんはおうちに迎えられました。
新しい環境での生活とむぎくんの変化
むぎくんを家族に迎えた当初、先住猫たちとの関係構築に少し時間を要しました。 「最初は、先住猫のこむぎ、わむぎから威嚇され距離を取られていたのですが、当のむぎはまったく動じず……。2匹のあとをついて歩き、姿が見えなくなると鳴いて探すこともありました。今、3匹は大の仲良しに。むぎは、特に兄弟の猫の片割れだったわむぎのことが好きなようで、追いかけっこをするなどよく一緒に遊んでいます」 さらに、むぎくんには特別なケアだといいます。 「耳に猫カビのような症状が出たため、獣医師のアドバイスを受けてお風呂で薬用シャンプーを使ってケアをしています。当のむぎは、水に苦手意識が無いようです。いつも気持ち良さそうに湯船に浸かっています」 水が苦手な猫ちゃんが少なくないなか、お風呂に抵抗がないのはめずらしいですよね。むぎくんは、どうやら適応力がとても高い猫ちゃんのようです。