「ゴロン」と転がるのを人に見てほしい! 母猫とはぐれた保護猫の11年後の姿
泥だらけの子猫が美しいいたずらっ子に成長したり、険しい顔つきのオス猫が甘えん坊に変身したり。「保護猫」たちは新しい家族に迎えられ愛されて、徐々にその個性を発揮していきます。 【写真】動物写真家・岩合光昭さんの臨場感たっぷりの猫写真 お客さんには警戒するけど家族の前では私がいちばん! と言わんばかりの大きな態度。そんな内弁慶なところもたまらなく可愛いのが猫の魅力。 Xが人気の城主ペネロペさんちの「おキャット様」(@tsurukameryu)も元保護猫ながら、家族に構ってほしい寂しがり屋の甘えん坊。ごろんと転がりアピールする個性的な姿はたくさんの人を魅了しています。そんな「おキャット様」について、飼い主である城主ペネロペさんが語ることとは? (写真・芳澤ルミ子) ※以下の記事は『みんなしあわせ! 保護猫ビフォーアフター』(辰巳出版)から一部抜粋・編集したものです
おキャット様は大の甘えん坊で寂しがり屋
「顔が全体的に薄く、マズルも薄い。目は丸くなく上まぶたが平行なので目つきが悪いと言いますか、ガン飛ばしているような表情。でも喉をぐるぐる鳴らしながら近づいてくるのが可愛いですね」。 そう語るのはおキャット様の飼い主、城主ペネロペさん。おキャット様は凄みのある顔をしているが、実は大の甘えん坊で寂しがり屋で人好き。物心つく頃からずっと猫と暮らしているというペネロペさん曰く、その人懐こさは歴代随一だという。 「おキャット様は極度の寂しがり屋で、猫よりも圧倒的に人が好き。私が車で帰宅する音を聞きつけると玄関で転がってお出迎えしてくれます」。 お腹を見せたごろんポーズはおキャット様の得意技。「転がるときに『これから転がりますよ』という気配をビンビンに出して、まさに『ゴロン』という擬音が聞こえてきそうな転がり方をします。基本的に人の気配があるところで転がっているので、見てほしいんだと思います」。 SNSではリビングや玄関などあらゆるところで得意げに転がるおキャット様の姿を拝むことができる。構ってほしがりのおキャット様は、朝は身支度に忙しい人間たちの動線上にゴロンと転がり、夜は人と一緒じゃないと眠れない。 早く寝ようと鳴いて催促したり、うっかりリビングで寝落ちしてひとりぼっちになってしまったときには大きな声で鳴いて人を呼ぶ。自分から人のところに行くのではなく、一貫して人に自分のところまで足を運ばせるところは実に猫らしい。