【衆院選2024】野党連立の可能性は? 泉房穂氏「野党は”待つ”のではなく”提案”を」「少なくとも2つの共通政策を」
「与党過半数割れ」となった衆院選。今後、野党との連立を図る動きはあるのでしょうか。前明石市長の泉房穂氏に聞きます。 (Q.今回の選挙の総括していください) 「新しい政治の始まり」です。結論から言えば、国民が古い政治に「NO」を突きつけた選挙だと思います。ポイントは2つあって、まず1つは”裏金”に象徴されるような「お金まみれの政治」。2つ目は、国民は生活が大変にもかかわらず、「国民を見ない政治」。この2つに対して、国民は「NO」を突きつけました。一方、国民の方を向いた政策を掲げた国民民主党やれいわ新選組が大躍進していて、国民が「新しい政治」を選び取った形だと思います。
また、自民党は2012年からずっと単独で過半数を超えていました。ということは「自民党だけで決めることができてしまう」。見えないところで決められてしまうと、国民には分からないわけです。しかしこれからは公明党を足しても過半数を割っていて、どこかと話をする必要あります。話し合いがオープンになるので、そういう意味で「新しい政治」が始まることに期待しています。
(Q.自公は今後、野党との連立はありえる?) 立憲民主党を含め、いろいろな可能性があると思います。「連立」で私は思い出すのは31年前、細川総理の誕生です。このとき、細川総理の日本新党は、大きい順番でいうと5番目の政党にすぎませんでした。しかし「提案」をして、「政治改革」の1点で8党派が組み、政権を取ったわけです。日本維新の会や国民民主党は、かつての細川総理のような動きができる状況的なので、「待つ」のではなく「提案」したらいいと思います。 (Q.野党連立の可能性も?) 先ほど述べた細川政権は8党派連立です。課題もあったので真似をしろとはいいませんが、さまざまな可能性があると思います。探ったらいいと思います。ただ連立のためには、「政治とカネ」だけではなく、「教育無償化」といった共通の政策が少なくとも2つは必要だと思います。立憲・野田代表は(首相指名選挙で)「私の名前を書いてくれ」ではなくて、政策面で調整しないと他の党も同意しないと思います。