YouTuber・ちいめろ。“小学生ホスト”の炎上から10年。シングルマザーになり向き合い続けた子どもたちと、一緒に築いた理想の家族関係とは
「お、は、めろ~。ちいめろだよ~♡」のあいさつから始まるYouTubeチャンネルでおなじみ、明るい髪色とキラキラメイクがトレードマークのちいめろさん。約10年前には長男・琉ちゃろくんの“小学生ホスト”写真が炎上し、世間を騒がせました。そんな琉ちゃろくんも成長し、高校生に。妹のまひめろちゃんとともに動画にも度々登場して、親子で仲よしの日常が伝わってきます。 さらに、昨年12月には、ちいめろさん流の子育て術が詰まった『人と違うことはいいこと』を出版。今回は、ちいめろさんらしい子育てについて聞きました。 全2回インタビューの後編です。 【画像】小学生ホストで投稿が炎上したころの、琉くん。
「絶対に待っていてくれるのが子ども」という言葉で、ママとしての決意が強まった
――琉ちゃろくん(以下、琉くん)は16歳の高校1年生、まひめろちゃん(以下、ひめちゃん)は13歳の中学2年生になったそうですね。お子さんたちが小さいころは、どんな毎日だったのですか? ちいめろさん(以下敬称略) 子どもたちが小さいころは両親と同居をしていて、親からサポートをしてもらえたので本当に心強かったんです。子育ての先輩が常に近くにいたので、わからないことはすぐに聞ける環境にありました。そういう意味でも、私にとって両親の存在は大きかったですね。 うちの子どもたち、実はあまり手がかからなかったんです。夜泣きもほとんどないぐらい。でも、24時間ずっと子どもと一緒にいるのは、やっぱりママもしんどくなっちゃいますよね。そんなときは、親に子どもたちを預けて、友だちとごはんに行かせてもらって息抜きをしていました。 私のように親が近くにいてくれたらいいですけど、実家が遠かったりで周囲のサポートを受けられないと、子育てって孤独になりがちですよね。SNSのコメントなどでも、そういう声がけっこうあって、「子どもがいるから美容院にもいけない」と言っている方も。そういうママたちのために、だれかが手を差し伸べられる制度などがもっとできてくれたらいいなと思います。預けたくても、預け場所がなかなかないのが現状じゃないですか。 ――離婚も経験されて、シングルマザーの道を選んだということですが、その当時はどんな気持ちでしたか? ちいめろ 別居をしてから7年後に離婚をしたのですが、別居をした最初のころは、すごく悩んでいました。結局、自分たちの都合で別れることになるので、子どもたちからしたらいい迷惑じゃないですか。そんな思いがあって、シングルマザーになることを迷っていたんです。 当時は自分の中で、“シングルマザー”にあまり前向きなイメージがなくて…。「シングルマザーって大変やろうな」とか「かわいそうやな」とか、勝手なイメージを持っていました。それもあって、離婚することに抵抗があったんです。でも、実際にその立場になってみないと、当事者の気持ちって本当にはわからないものですよね。 あとは、子育てをする中で、夫婦それぞれの役割ってありますよね。パパが子どもたちをしかったあとは、ママがしっかりサポートする、みたいな。夫婦そろっていないと、そういうこともできなくなるのかなと。さらに、子どもたちの保育園や学校行事でも、パパがいないのは寂しいかな~とか。 でも、私が離婚問題で心が大きく揺れているときに、ふとわれにかえる出来事があったんです。会社の先輩から「子どもだけは、どんなに遅くてもママの帰りを待っとってくれるよ。どんなママであろうと、絶対に待っててくれるのが子どもやからな」って。 その言葉を聞いて、ハッとしました。「本当に、そうやな」って思って、子どもたちのために、自分がちゃんと生きなきゃいけないんだと。それで、私は2人の子どもたちを、何が何でも立派に育てようと、そこで決意しましたね。