首相、解散は「秋のどこかで?」 会見後に「秋までのどこかで」に訂正
菅義偉(よしひで)首相は4日に行った年頭会見の中で、今秋に任期満了となる衆院選や自民党総裁選について問われ、現在の心情を語った。 【会見動画】緊急事態宣言「検討に入る」 菅首相が年頭会見
衆院解散の時期については「当面は新型コロナウイルスの感染対策、これを最優先にして取り組んでいきたい。日本の経済全体を見渡しながら再生に向けても取り組む必要がある」と述べた上で、「こうしたことに全力で取り組む中で、いずれにしろ秋のどこかで衆院選挙を行わなければならない。任期が決まっているので時間の制約も前提にしながら、よくよく考えた上で判断したい」とした。 9月末に任期満了となる自民党総裁については「まだ総裁選挙は先の話だと思っている。まずは目の前の課題に一つひとつしっかり取り組んでいくことが大事」と述べるにとどめた。
新型コロナウイルスの世界的流行を受け、今夏に1年延期された東京五輪・パラリンピックに向けては、冒頭発言で「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として、また東日本大震災からの復興を世界に発信する機会としたい。感染対策を万全なものとし、世界中に希望と勇気をお届けする、この大会を実現するとの決意の下、準備を進めていく」との意向を示した。 ただ衆院解散時期について「秋のどこかで」とした発言部分は、会見終了後に官邸報道室が「秋までのどこかで」に訂正した。