「AI雇う時代」の新サービス、日本で提供開始へ セールスフォースが30日から
CRM(顧客情報管理)大手の米セールスフォースの日本法人は18日、生成AI(人工知能)を搭載した自律型AIエージェントサービス「Agentforce(エージェントフォース)」を10月30日から日本市場で提供すると発表した。三戸篤専務執行役員は「自律型AIをベンダーとして提供するのは初めて。今後はAIを雇う時代がやってくる」と話した。 【関連写真】LINEと連携した「エージェントフォース」の画面 エージェントフォースは、対話型アシスタントのコパイロットをさらに発展させ、AIが業務の内容を理解し、計画や推論だけでなく、業務によってはアクションの実行まで行う。三戸専務は「データを検索・分析し、行動計画を作成し実行することで、従業員が行う具体的なタスクをサポートし、業務の効率を向上させることができる」と強調する。 受動的にFAQ(よくある質問)に答えるチャットボットとは異なり、業務の状況によって臨機応変に会話し、情報提供や行動を能動的に行うことができる。 生成AIを活用することで、直前までの文脈をくみ取った会話のほか、必要な箇所だけ抜粋、要約された回答を生成。自然な会話の中でアクションが完了するのも特徴だ。同時に大量の答え分け、多言語にも対応する。 プロダクトマネジメント&マーケティング本部の山瀬浩明シニアディレクターは「従来のチャットボットを自律型AIに置き換え、事前にプログラムされたシナリオがなくても幅広いサービスの問題に対応できる」と説明。情報漏えいの懸念については「企業のナレッジベースなど信頼できるデータに基づき、問い合わせに迅速、正確に対応できる」と話した。
電波新聞社 報道本部