氷河に覆われた、スウェーデンで最も高い山「ケブネカイセ」へ。テント泊しながら絶景のロングトレイルを歩く
キャンピングカーに乗ってヨーロッパを周遊している私たち夫婦も、ついに11ヵ国目のスウェーデンへ入国しました。夫婦揃って山と旅の愛好家で、各国の絶景トレイルを歩いています。 【写真30枚】ケブネカイセ山頂から見るスウェーデンの壮大な山並みは絶景。往復60km、3日間のロングトレイルを写真で見る 今回はスウェーデン最高峰の「Kebnekaise(ケブネカイセ)」に挑戦。登頂するには往復60kmを3日かけて歩かなくてはいけないため、長時間歩ける体力は必須。しかし、アクセスしにくい場所だからこそ手つかずの大自然が織りなす絶景が広がっており、北欧のハイカーが「いつかは登りたい!」と憧れる山のひとつです。 そんな北極圏内にあるロングトレイルを2泊3日でトレッキングしたレポートです。
目指すはスウェーデンの最高峰「ケブネカイセ」の頂
ケブネカイセはスウェーデン北部の北極圏内に位置し、標高2,097mとスウェーデン最高峰です。緯度の高い地域に位置するため標高2,000m台といえども、その頂上は氷河に覆われていて、夏でも気温は5度C前後と低いです。 一番近い都市は「Kiruna(キルナ)」で、この周辺はオーロラ鑑賞ができるスポットとしてとても人気が高く、多くの観光客が訪れます。 ◆今回歩いた「ニッカルオクタ」ルート ケブネカイセへ登るには、「Abisko National Park(アビスコ国立公園)」から南下してケブネカイセを目指すルートと、最短ルートの「Nikkaluokta(ニッカルオクタ)」があります。私たちはポピュラーなニッカルオクタを選択。最短といっても往復60km、標高差2,400m、2泊3日を要するロングトレイルは健脚向けです。 高度な登山技術は必要ありませんが、頂上は氷河に覆われているためアイゼンの着用が必須で、ある程度の登山経験が必要になります。1年を通して歩けますが、冬場は積雪で危険度も上がるため、7月から9月上旬までが最適です。 ◆3日間の行程 ・【1日目】ニッカルオクタの登山口からスタート。ケブネカイセ・マウンテンステーションまで約19km(約6時間)歩きテント泊。山小屋の利用もできます。 ・【2日目】山頂往復約18km(約10時間)を歩きます。登頂後、ケブネカイセ・マウンテンステーションへ戻りもう1泊。 ・【3日目】ケブネカイセ・マウンテンステーションからニッカルオクタへ戻ります。距離約19km(約6時間)。