偉業達成裏に”囲み取材嫌い”の松山英樹が貫いたぶれないスタイル
さらに「秘密主義」と言えるほど情報を外に漏らしたがらない。おそらく自分のコメントが意図するものと違う形で報じられたり、”囲み取材”でゴルフの本質から離れた質問が飛ぶことにも嫌気がさしていたのだろう。ただでさえプレッシャーと戦わねばならないのだ。ゴルフ以外のいらない部分に神経を使いたくもなかったのかもしれない。 単独首位に立った3日目に松山は、「言っていいのかわからないですけれど…このマスターズだけは、日本のメディアの方もすごく来てくれる。囲み取材というのは苦手ですし、大勢に囲まれるというのがすごく苦手なので、そこで去年からコロナになって、人数も少なくなっているというところでは、すごく自分的には楽になっています」と語っていた。 昨年から新型コロナの感染予防のため、海外ツアーには取材制限がかかっており、松山が苦手とする、いわゆる“密“になって行われる“囲み取材”も行われていない。松山が自分のペースを貫ける環境が、マスターズで整っていたことも、悲願達成の理由のひとつだったのかもしれない。