「今日何したの?」だけじゃダメ! 現役保育士ママが実践している「子どもから保育園での話を聞きだすテク」
YESかNOで終わる質問から始める
「保育園でお散歩に行った?」「保育園でおままごとしたの?」というように返事がYESかNOで終わる質問から始めると、子どもは話しやすくなります。もし保育園で上記のようなドキュメンテーションといった取り組みをしているのであれば、「今日○○公園にお散歩に行ったの?」という聞き方が一番効率が良いですね。 「今日保育園でお散歩に行ったの?」「うん、行ったよ」「どこの公園に行ったの?」「忘れちゃった」「ブランコとおうまさんがあるところ?」「そうだよ」「あー、◯◯公園かな?」「それ!」というように会話も続きやすくなるかと思います。 娘は小学生になりましたが、今でも「今日の中休みは何したの?」「学童では何したの?」というように、細かく分けて聞くようにしています。
話せるタイミングをつかむ
保育園の帰り際「目の前に園庭があって遊びたい!」「ついさっき◯◯君が帰ったばかりだから、追いかけたら間に合うかも!」と、子どもが他のことに意識が向いているときに「今日保育園でなにしたの?」と質問したところで、「うんそう!」「知らない!」と会話が終わりになることは目に見えているかと思います。子どもにとって、まずは園庭で遊ぶこと、◯◯君に追いつくことが最優先。それよりも大事な会話はないからです……。 また、家に帰ってすぐ、何か遊びに熱中しているときに聞くのも逆効果。帰りの車内や夕飯の時、お風呂の時など子どもが落ち着いて話せるタイミングをみて聞くことで、大人がほしい返答を得やすくなります。私はご飯の時に今日の出来事を聞くことが多いです。 反対に、子どもが「今日ね!○○したんだよ!」話しかけてきたときは、たとえ夕飯を作っていたとしても聞いてあげることが大切。 「今?忙しいのに!」というタイミングで子どもが声をかけるのはあるあるですが、「あとでね」「今○○しているから」となると、子どもが話すことをやめてしまいます。とはいえとんでもないタイミングで話しかけてくることは事実なので、「そっか、○○したんだね、今お母さんご飯作っているから、夕ご飯の時にもう一度教えて」というように、貴方のお話を聞いたよというワンアクションを伝えると良いと思います。 子どもにとって保育園の1日はとても長いもの。長い長い1日の話をするということはとても大変なことです。 とはいえ、幼児クラスで個人連絡帳を活用するということは現実的になかなか難しい話。 保育園からのツールを活用しながら、ぜひご家庭で子どもとのコミュニケーションを図ってもらえたらいいなと思います。
【Profile】はる(@hr_hoiku)
小2女子と年中男子の2児のママ。新設保育園の立ち上げも経験した12年目の現役主任保育士。現場の経験を生かして、保育園側の視点と保護者側の視点からの情報や、子育てが少しでもラクになる保育士のハックを発信。保育士、幼稚園教諭1種、認定ベビーシッターの資格も保有。
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