甲子園の“有力候補”が…まさかの初戦敗退となった強豪校6校
各地で熱戦が続く、夏の甲子園をかけた地方大会。特にシード校は周囲の期待も大きく、勝ち進むことが求められる。しかし、どれだけ実績のある強豪校でも「初戦の難しさ」は共通しており、今年もすでに敗れた強豪校が数多く存在する。そこで今回は、地方大会の初戦で姿を消した強豪校を紹介する。 【表】夏の甲子園2024 勝ち上がりトーナメント表
大阪学院大高(大阪)
まさかの初戦敗退を喫したのが、大阪の大阪学院大高だ。 大阪府吹田市にある大阪学院大高。強豪がひしめく大阪の中で、甲子園出場は1996年の春のみ。2018年は北大阪大会の決勝まで進んだものの、大阪桐蔭高に2-23で大敗したこともあった。 夏の甲子園初出場を目指し、昨年から就任した辻盛英一監督のもと力をつけたチームは、今年の春季大会で大阪桐蔭・履正社の「大阪2強」を下して優勝。一躍話題を集めた。 迎えた夏の大阪大会初戦の相手は、4年連続で夏は初戦敗退に終わっている同志社香里。下馬評では大阪学院大高が有利と考えられていた。 しかし、同志社香里のエース、北野勇斗の前に打線がわずか5安打と沈黙。まさかの1-2で初戦敗退となった。 今年はプロ注目の内野手である今坂幸暉、捕手の志水那優を擁していた大阪学院大高。悲願達成は来年以降に持ち越しとなった。
白鴎大足利(栃木)
プロ注目の右腕を擁し、今夏の栃木大会の優勝候補と言われていた白鴎大足利も、初戦で姿を消した。 1975年、79年の夏の甲子園には、足利学園という名前で出場。1994年に現在の校名となり、直近では2008年夏の甲子園にも出場したが、1回戦で敗れた。 それでも、今年は春の栃木大会で優勝。すると、春季関東大会でも東海大相模(神奈川)などの並み居る強豪を破って春の関東王者に。作新学院とともに、優勝候補の一角とされていた。 そして、鹿沼商工との夏の初戦に臨んだ白鴎大足利。プロ注目のエース、昆野太晴はベンチスタートとなり、試合は終盤までもつれる展開になった。 そんな中、昆野は8回から登板。しかし、延長タイブレークでサヨナラ打を浴び、2-3でまさかの敗戦となった。 鹿沼商工は、1967年に夏の甲子園出場経験のある高校。ただ、近年は野球で目立つ高校ではなかっただけに、金星を献上する形になった。