甲子園の“有力候補”が…まさかの初戦敗退となった強豪校6校
上田西(長野)
実力校が相次いで敗れている長野県において、上田西も初戦で姿を消した。 2013年に初めて夏の甲子園出場を果たした上田西。また、2015年には甲子園初勝利を挙げ、長野県を代表する学校に。その後は県大会で敗退という時期が長くなったが、昨夏は横山聖哉(現:オリックス)を擁し、長野県の頂点に返り咲いた。 今年の春季長野大会は決勝まで進み、東京都市大塩尻に3-9で敗れるも準優勝。最速140キロに迫る投手を5人擁し、今年も長野大会の優勝候補の一角だった。 迎えた夏の初戦の相手は強豪・松本国際だった。しかし、先制、中押しと徐々に点差を広げられる展開に。8回裏こそ無死満塁の絶好機を作ったものの、得点できなかった上田西は、0-4で敗退。 2年続けて甲子園を目指した上田西の夏は、1勝もできずに終える結果となった。
市和歌山(和歌山)
現在の和歌山県で、智弁和歌山と双璧をなす存在の市和歌山。2年連続の夏の甲子園は夢となってしまった。 前身となる市和歌山商時代を含めると、夏の甲子園に8回出場している市和歌山。昨夏の和歌山大会で優勝を果たすと、甲子園でも1勝を収めた。 2000年以降、智弁和歌山以外で2年続けて和歌山大会を制したチームはなく、市和歌山は新たな歴史を作るチャンスだった。 今春の和歌山大会ではベスト4に終わったものの、今夏もシードを獲得した市和歌山。しかし、そんな市和歌山の前に立ちはだかったのが、今年のセンバツに出場した田辺だった。 田辺のエース、寺西邦右の前にヒットは出るものの、ホームが遠い展開が続いた市和歌山。コールド負けを回避するのが精一杯で、最終スコアは0-6。初戦敗退が決まった。 試合終了後には数多くの選手が膝をつき、涙を流す光景が見られた。前年優勝チームのプレッシャーは、想像を絶するものなのだろう。
ベースボールチャンネル編集部