甲子園の“有力候補”が…まさかの初戦敗退となった強豪校6校
海星(長崎)
2年ぶりの甲子園を目指した、長崎県の海星。その道は初戦で閉ざされてしまった。 1892年に創立された海星は、長崎県の強豪として甲子園に幾度となく出場。夏は19回、春は6回出場しており、創成館や長崎日大などとしのぎを削ってきた。 新チームになってからは、秋・春ともに決勝で長崎日大に敗れたものの、スコアは0-1の僅差。夏のリベンジに燃えていたことは容易に想像できただろう。 今夏、第2シードで迎えた海星は、初戦で鹿町工と対戦。2年前の長崎大会では2-1と勝利した相手に対して、得点を奪えない展開が続き、7回裏に先制を許した。その直後、8回表に無死一、三塁のチャンスを作ったが活かせず、0-1で試合は終了。 長崎県の高校野球を牽引してきた海星の初戦敗退は、18年ぶりの出来事。あまりにも短すぎる夏の終わりとなった。
享栄(愛知)
春の愛知王者として、夏の愛知大会に挑んだ享栄。だが、またしても甲子園出場を逃す形となった。 強豪校がひしめく愛知県の中で、1980年代、90年代には甲子園に出場した経験がある享栄。しかし、夏の甲子園に限ると1995年が最後となっており、中京大中京や愛工大名電といった名門に後塵を拝する形となっている。 そんな中、今年の春季愛知大会では中京大中京や豊川を撃破して、見事優勝。聖地期間への準備は整っていた。 迎えた夏の初戦、3回戦からの出場となった享栄は、愛産大工から校名を変えた強豪「名古屋たちばな」と対戦。 しかし、1回裏に先制したものの、その後は名古屋たちばなの継投策に苦しみ、2回以降は得点を奪えず。終盤に勝ち越しを許すと、試合は1-2でゲームセット。 享栄を率いた大藤敏行監督は、中京大中京時代の教え子である鈴木将吾監督に苦杯をなめることになった。 中京大中京、東邦、愛工大名電、享栄の「私学4強」の中で、近年低迷している享栄。今後、古豪復活を果たすことはできるのだろうか。