40代女性の9割が「老後が不安」と回答。小林弘幸「暇なときより、忙しく動き回っているほうが…」不安にとらわれないたった一つの方法
◆不安にとらわれない方法 また、不安の数は多ければ多いほど、どうでもよくなります。乱暴な言い方をするようですが、仮に何十もの不安なことがあったとして……いちいち考えていられないじゃないですか。ですから、不安を感じて仕方がないという方は、一つの不安にとらわれすぎているのではないかと思います。 不安にとらわれない方法は一つしかありません。動くことです。動いて、何か新しいことをはじめることです。 新しいことをはじめてわくわくしていれば、不安にとらわれることもなくなります。動けば動いただけ、失敗をすることもあるかもしれません。不安や心配ごとも新しく出てくるかもしれません。 でも、その分わくわくすることも増えますし、不安への耐性もできてきます。一つの不安にとらわれ続けるよりも、動いて新しいわくわくと新しい不安に出会うほうが、よほど健康的です。
◆「やりたいことリスト」は脳を活性化させる 「小林先生は自律神経の第一人者としていろいろ成し遂げてこられましたね」 「ベストセラーも出されて、掲げた目標はすべて達成されたのでは?」 などとよく言われます。でも、私にしてみれば、まだまだ全然です。自分がこれからやりたいことは、正直に言ってまだ整理しきれていませんが、あれもやっていない、これもやっていない……と、挙げていけば切りがありません。いくつか挙げると、 (1)体を鍛え直す→腹筋と背筋を鍛え直したい (2)作曲する→自律神経を整える音楽を作曲したい (3)小説を書く→自律神経が整う、心がほんわかするストーリーを書きたい (4)旅をする→ロンドンのラッセルスクエアに行きたい こんな感じでいくつも出てきます。 ずっとやりたいと強く思っていたことも、やらずにいると記憶から抜け落ちて、そのまま消えていってしまうことがあります。そうなる前に整理してみてはいかがでしょう。 「やりたいことリスト」は言い換えれば「わくわくリスト」です。実際にやるやらないは別として、リストをつくるだけで、脳が活性化します。暮らしにハリが出て、モチベーションを高めることができます。
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