プロ2戦目でメイン出場の横山葵海が前日本王者相手に公開スパー 亀田興毅F「自己チューになれ」
◆プロボクシング ▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)8回戦 横山葵海―デンマーク・ケビド(12月21日、ツインメッセ静岡) プロボクシング興行「3150×LUSHBOMU vol.3」のメインカードカードに出場する横山葵海(あおい)=ワタナベ=が3日、東京・品川区のワタナベジムで公開練習を行った。 プロ2戦目でいきなりメインイベンターに抜てきされた横山は、東洋太平洋スーパーフライ級5位デンマーク・ケビド(フィリピン)との対戦に向け、この日はシャドーボクシング2ラウンド、サンドバッグ打ち1ラウンドのほか、前日本バンタム級(53・5キロ以下)王者・富施(ふせ)郁哉(ワタナベ)と2ラウンドのスパーリングを実施。順調な調整ぶりを見せた。 前日本王者にひるむことなく、強打を打ち返した横山。「試合に向け、対戦相手を想定しながら、さらに追い込んでやっている」と意気込みを見せた。いきなりのメイン出場については「プレッシャーはあるけど、考えずに、自分の動きを出していけばいい」と気負いは見せない。練習を見守った元世界3階級制覇王者で「3150×LUSHBOMU」の亀田興毅ファウンダーは「のびのびと楽しんで、自分の力を出し切ってほしい。レベルが高いものはある」と話すとともに、メイン登場については「自己チューでいいと思う。特に意識することなく、淡々と自分のするべきことをすればいい」と、何度もメインを張った経験からアドバイスを送った。 大阪市出身の横山は3歳の頃から空手を始め、いくつかのタイトルを獲得。ボクシングは中1から始め、浪速高3年の高校総体で3位となった。拓大に進学し、3年生だった2022年全日本選手権バンタム級で優勝した。アマチュア戦績は44勝12敗。全日本選手権優勝、拓大主将からワタナベジム入りは、“KOダイナマイト”元WBA世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)スーパー王者・内山高志さんと同じ系譜。7月のプロデビュー戦では、2勝2KOのワン・ハオ(中国)に2回TKO勝ちを収めている。 「普段の練習から一生懸命にやるので心配はしていない。相手はサウスポーなので、ポジショニングを意識している」と町田主計トレーナー。介護の仕事は試合1か月前から休んでボクシングに集中している横山は「相手(ケビド)の映像はなどは何度か見ている。今回の試合で(今後は)どうなるかが決まってくると思うので、まずは21日の試合が一番。先のことは考えていない」と気を引き締めた。 戦績は23歳の横山が1勝(1KO)、28歳のケビドが13勝(7KO)3敗2分け。
報知新聞社