IOCバッハ会長と組織委・森会長が会見(全文3完)道具箱のふたは閉めない
明るい出口が見えればみんなの気持ちも高揚
その中で、やっぱり車を、一方通行は入っちゃいけないとか、右に曲がっちゃいけないとか、あるいは高速道路と一般道路には速度の制限があって、超えたらペナルティーですよということがあって、車を道具として使う、ツールとして考えれば、この道具がなくなっちゃ困るからそういう大きな被害を与える、人の人命を侵すものであっても、誰もが皆、車がいけない、車のない社会をつくれとは誰も言ってないでしょう。車をどうやってうまく乗りこなしていくか、道具をどう使うかということだったと思う。それを各、どの国だってみんな律義に考えてやってきた。 だから今のこの世の中の、暗いこの時期をどうやって乗り越えていくか。長い、暗いトンネルの中の先々が見えない、しかし先にオリンピックをやるんだよというところに明るい出口が見えてきたということで、大きくみんなの気持ちが高揚してくるんじゃないでしょうか。私はそういうものだと思っておりますね。 ですから、これは皆さんのそういう共感をいただけることを、われわれはまだまだ努力しなきゃいかんと思うし、また、皆さんもそうやって筆や、あるいはペンでいろいろお書きになることも、やっぱりそういうふうに多くの国民に正しく伝えていただいて、皆さんの判断に正しく資するように書いていただければということだというふうに私は思っております。
ワクチン接種を参加者への要求事項とするのか
司会:ありがとうございます。時間の都合で最後の質問とさせていただきます。AFPからの質問です。最初の国民感情に関する質問は割愛させていただきます。バッハ会長に質問です。先ほどからこの話が出ているワクチンですが、これが間に合った場合、参加者に対する要求事項、リクワイアメントとされるかというご質問です。 バッハ:答えはノーです。 司会:ありがとうございます。それではすいません、部屋の中も、それからリモートでご参加の方もかなり多くの数の質問をいただきまして、全員分を取れずに大変失礼いたしました。本日は記者会見、これで以上とさせていただきます。皆さま、ご参加いただきましてありがとうございました。 森:どうもありがとうございました。 (完)【書き起こし】「トンネルの先の明かりに」 IOCと組織委が会見