2025年は縁起の良いスタートを切ろう!どうすれば「最高の初夢」を見られるのか?
日本人が一生のうちに夢を見ている時間は、6年~7年半という。長きにわたる夢の時間を楽しまない手はない。少しの工夫で夢は操れるのだ。 【マンガ】追いつめられた女性が「メンズエステ」の世界で味わった「壮絶体験」
3~5種類の夢を一晩に見ている
「夢を自由にコントロールできると、人生を2倍楽しめると思います。 私の実験協力者の中に、夢を夢だと認識してその内容をコントロールできる女性がいます。その人は昔好きだった男性の近況を聞いた後、夢にその男性が若い頃のまま現れ、彼と一緒に楽しく仕事をした。 都合の良いもう一つの人生が現実のように夢で展開されるので、『私はすごく得をしているのよ』と楽しそうに話していました」 これまで1万人以上の夢を分析し、『夢を読み解く心理学』などの著書がある、東洋大学教授の松田英子氏がそう語る。 新年から縁起の良い初夢を見て、素晴らしい2025年のスタートを切りたいと考える人は多いだろう。 逆に、初夢で悪夢を見てしまい、イヤな気分で正月を過ごすことは避けたい。縁起の良い夢の見方を科学的に考えていこう。 そもそも、夢とはどのような仕組みで見るのだろうか。
過去と直近の記憶が結びつく
睡眠には周知のとおり、レム睡眠とノンレム睡眠がある。睡眠中は、ノンレム睡眠が訪れた後にレム睡眠がやって来るという、1セット約90分のサイクルを何回か繰り返している。 このレム睡眠時には、脳は起きているときと同様に活発に働き、ストーリー性のある夢を見ている。レム睡眠は何回も繰り返すので、実際には3~5種類の夢を一晩に見ている。だが、私たちが覚えている夢は目が覚める直前のものだけだという。 脳の仕組みに詳しい、学習院大学教授の高島明彦氏が語る。 「レム睡眠時に、脳にたまった過去の記憶と、直近の記憶とが結びついてストーリーとなり、それが映像化したものが夢だと考えられます。 その際、不要な記憶を整理しながら、イヤな記憶を消したり必要な記憶を長期記憶として保存している。そしてそれらと関連する記憶がどんどん反応してストーリーのように連なっていくため、非論理的で常識にとらわれない夢が展開していくんです」