立憲・枝野代表が会見 代表辞任へ(全文2)ボトムアップの政治は道半ば
何が壁になっているのか
朝日新聞:今回の選挙戦を通じて、どの辺が今後の、それ伝えていく上での改善点とか、どの辺が壁になっているところなんですか。 枝野:あえて言うと、構造の話をしているんですよね。あえて、われわれが当然の前提にしていた、それ、実際に高度経済成長まで実現をしてきた100年レベルで進んできた構造の限界について、私たちは問いただしているわけなので。一方で有権者の皆さん、当然のことながら、それからメディアの皆さんも目の前の課題をどう解決するのか。これは当然、われわれもやらなきゃならないこと。 ただ、今回で言えば、これはきのう、自分のTwitterでも書いたんですが、コロナに対応して短期的にやらなければならない政策と、経済のあるべき論としての中長期的に目指す構造とが実は食い違って見える。そういう側面がやっぱりどうしても出てしまうと。ここをどう乗り越えていくのかということでないと、そこが課題かなというふうには思っています。 司会:じゃあ横田さん。そのあとIWJさん。
野党連携は不十分ではなかったか
横田:フリーの横田一ですけども、今日の東京新聞にも出てたんですが、共産党を含む野党連携を見直して、改革中道勢力結集を、という意見が出ているんですが、これは維新、【新・国民民主党 00:54:00】を想定しているんじゃないかと思うんですが、選挙が終わったら自民党以上に改憲に前のめりの両党をこれ、改革中道政党と呼ぶことについてどう思われるのかということと、何回も繰り返しておっしゃっている、この衆議院の選挙制度からすると、共産党を含む野党連携は当たり前のことだと。政権交代にはほかの手段はないということからすると、明らかに非現実的なおかしな論だと思うのですが、枝野代表のお考えをお伺いしたいんですが。 枝野:まず、1点目については報道でどなたがどういうふうに、明確にどこかで機関決定されたとかって話じゃないことについて、しかも他党に絡むことについて申し上げるような政治を変えないといけないと思っています。 後者については、私、そんなこと申し上げていません。選挙制度の構造から1対1の構造を目指していかなければならないということを申し上げているんで、どこか特定の党との特定の関係については何も申し上げていないので、そういうところで、すいません、正確な報道をぜひ、していただきたいというふうにお願いします。 横田:あと、野党を含む野党連携がちょっと不十分じゃないか、なかったという思いはないんでしょうか。例えば、山本太郎代表が東京8区から出馬表明して撤回したことについてかなり冷たい、突き放すような発言をされたこととか、志位委員長と2ショット写真を撮るのを避けたとか、野党連携やるんだったらもっと本気を前面に出して、反共攻撃に対してもどんどん4人並んで街宣をするとか、反論の発信が不十分、やる気がちょっと不十分と見られたという思いはないんでしょうか。 枝野:いろんな見方、いろんな評価あるんだろうと思っていますが、私が一番強く感じているのは、決して閣外協力だなんてやってないし、1つの政権をつくるわけではない。あくまでも限定的に閣外から協力をいただくということにすぎないのに、それ以上に強く、強い近い関係だという印象を与えてしまった力不足、これが最大の反省点です。