トレードマークは“超長髪”、後ろ髪は生まれてから25年伸ばしっぱなしの女子レスラー「試合中に予期せず踏まれる」
新人トーナメントで負けたことに対する悔しさと申し訳なさがある
2023年1月にデビューしたHIMAWARIだが、実はこの年に東京女子プロレスでは6人の新人選手がデビューした。そして今年も3人の新人がデビューし、2年連続で新人のみが参加するトーナメントが開催されるほど。その中で超がつくほどの長髪をトレードマークにしているHIMAWARIは、どのようなプロレスラーを目指そうとしているのか。(取材・文=橋場了吾) 【写真】「え!かわい過ぎでは」HIMAWARIのハロウィーンコス姿 2023年の東京女子プロレスでは、HIMAWARIのほかに上原わかな(HIMAWARIと同日デビュー)、凍雅、鈴木志乃、風城ハル、大久保琉那がデビューしている。 「同期6人はキャラクターがかぶっていないので、自分がどうすればいいかは見つけやすかったのかもしれないです。わかなさんは煌びやかでスター性があって、志乃さんはいい意味でポンコツで(笑)。日常生活もポンコツで、学生のハルにこぼれたご飯を拾ってもらっていたりしますし。凍雅はクールで恵まれすぎている体格を持っていて、琉那とハルは10代という圧倒的なブランドがある。琉那はパワー系、ハルは身軽で素早いタイプじゃないですか。実はこの6人の中で私が圧倒的にチビなので、パワーで押すのは説得力に欠けるなと思って、一番やりたいコミカルとパワーを組み合わせてしまおうと。この6人が揃っているからこそ、今のスタイルをやりたいと思えた部分はありますね」 その6人が参加して昨年末に行われた『ねくじぇねトーナメント’23』では、HIMAWARIは惜しくも決勝で上原に敗れ準優勝に終わった。そして今年の『ねくじぇねトーナメント’24』にはけがで欠場中の大久保を除く5人に加え、24年デビュー組の七瀬千花、キラ・サマー、高見汐珠が出場し、8人によるトーナメントがスタート。今年こそは優勝が期待されたHIMAWARIだったが、10.13春日部大会で凍雅に敗れまさかの1回戦敗退となった。 「今年はわかなさんとは1回戦で当たりたくないなと。ライバルっていいながらも、シングルでまだ勝ったことがないんですよ。なので、絶対いやだなと思っていたんですが、次に嫌だった凍雅にやられちゃいました。私を応援してくれているファンの方々からは、トーナメント表を見て、決勝でわかなさんに勝って優勝してもらいたいという願いをたくさん聴いていたんですが、負けたということも悔しいですし、応援してくれていた方々に応えられなかったことも悔しいです。春日部では私のTシャツを着てくれていた方も多くいましたし、決勝戦に合わせてチケットを買ってくれていた方もたくさんいて……不甲斐ないですよね。期待に応えられなかったことに対しては、悔しさだけではなくて申し訳なさもありますね」 トーナメントは残念な結果に終わってしまったものの、キャリア1年半強とは思えない安定感は多くのファンに伝わっている。その証拠に、初来日の外人とのシングルや、これどうなっちゃうの? というハチャメチャなカードに組み込まれることも多数ある。 「そういうカードが組まれることは、楽しいですよ(笑)。どうなっちゃうんだろう?わけわかんなくなっちゃうのかな?というカードでは自分から巻き込まれていって、巻き込まれるほど面白いですしわくわくしちゃいます。展開が読めなければ読めないほど私はわくわくしちゃいますし、絶対に自分の成長につながるので、これからもどんどんそういう試合は組んでもらいたいですね」