大阪府・吉村知事が定例会見1月19日(全文1)35%に達したら「まん延防止」を要請
今後、高齢者に広がってくると予想
この第5波と第6波を比較しますと、それぞれやはり若い年代が多いのはもちろん共通していますが、第6波も今、非常に若い年代で増えてきているという状況ですから、やはり感染、行動力が、非常に範囲が広い方の間でまず広がってきているという現状です。おそらく今後、高齢者のほうに広がってくると予想されます。次、お願いします。 検査件数、陽性率ですけれども、陽性率も非常に高い状況です。約18.8%の陽性率です。これは行政検査、症状がある方の検査をした場合には18.8%ですので、これも非常に高い数字です。一方で自費検査であったり、今、症状がなくても検査しますよという無料検査をやっていますが、そこでの陽性率が2%です。症状がなくても検査して陽性率が2%というのは、これは非常に高い数字だと思っています。なので、市中においても症状がない状態で感染されている方も広がっている、市中感染は広がっている。現実の数字よりも多くの方が感染されているとみるべきだと思っています。次、お願いします。 病床の使用率、逼迫度についてです。現在の病床の使用率は29%で、これについてはほぼ毎日1%から2%、3%程度、増えているという状況です。重症病床ですけれども、重症の方がもちろん全体の数が増えるので増えるんですが、第5波、第4波と比べてここがやはり顕著な違いがあると思っています。重症者の方がぐんぐん増えるという状況に今はなっていないという状況です。 これはいろんな専門家の意見もありますが、やはりこのオミクロン株自体が肺の奥で増殖すると、肺炎が起こりやすいというよりは、上気道でどうも広がっているんじゃないかという点もあろうかという意見もあります。現実の数字としても、これまでの第5波、あるいは第4波と比べても、全体の陽性者に占める重症者の割合が非常に低いというのは事実だと思っています。
まず感染対策を徹底していただきたい
そして、あと宿泊療養ですけれども、これも約23%、1万室以上確保していますが23%です。ここについても40歳以上の方で入院の必要がないと判断される人は基本的に宿泊療養をお願いしているので、陽性者の数が増えればここも今後、今、右肩上がりに上がっていますけど増えてくると想定をしています。次、お願いします。 現在、拡大していますので府民の皆さん、ぜひこちらのほうご利用いただけたらと思います、ご利用というかご留意いただけたらと思います。まず感染対策を徹底していただきたいということが一番大きなお願い事項です。その中でも3つのパターンがあると思っています。自分が感染しているんじゃないか、あるいは陽性者とどうも接触したと、そしてあるいはそのあとの後遺症が心配だというような方については、こちらの新型コロナの受診相談センター、こちらにご相談をいただけたらと思います。かかりつけ医がいない、夜間・休日で受診できる医療機関がないと、検査を受けたい等々、こちらのほうに連絡をいただけたらと思います。 そして陽性判明後ですけども自宅待機、自宅療養が今、増えています。そして今後さらに増えてくると思います。このオミクロン株については軽症・無症状の方が非常に多いという状況でもありますので、入院ではなくて自宅療養の方、これがどんどん増えてくると思っています。その数が多いが故に保健所の業務を今、重点化を昨日からいたしましたが、保健所がなかなかそういったところに、リスクがあまり高くない方への連絡というのがこれまでのように頻繁に行えるような状況ではなくなる、重点化をしていきます。 ですので、じゃあどうするのというところですけども、保健所から連絡等はない陽性者の方については、大阪府においては自宅待機SOSというのを準備いたしました。これはいずれこの株、オミクロンが生まれる前からですけれども、保健所がボトルネックになってた場合がこれまでもあったので、感染拡大力の強い株が出てきたときは今後も保健所がどうしてもボトルネックになる可能性もあると。 もちろんそれぞれの保健所において、人員の強化等もやってますが、それを超える拡大力のある株が出たときには、これはオーバーフローする可能性があると、重点化する可能性があると。そのときに保健所からの連絡がない限り、まったく動けないという状況じゃ駄目でしょということで、われわれはこの間、想定もして準備もしてきました。