今日深夜W杯アジア最終予選「絶対に負けられない中国戦」…森保Jは保守的路線を捨てモチベ高い久保、堂安ら新布陣で挑むのか
来秋のカタールワールドカップ出場をかけたアジア最終予選の初戦で、オマーン代表にまさかの黒星を喫した森保ジャパンが日本時間8日午前零時から、カタールの首都ドーハのハリーファ国際スタジアムで中国代表との第2戦に臨む。 ブラジルおよびイングランド出身の帰化選手4人を擁する中国も、オーストラリア代表との初戦で0-3と完敗。ともに負けられなくなった一戦で、MF久保建英(20・マジョルカ)やMF堂安律(23・PSVアイントホーフェン)らの東京五輪世代を中心とした先発メンバーの入れ替えが、攻守ともに精彩を欠いた日本代表を変える起爆剤となる。
5年前は初戦黒星の後に先発メンバーを入れ替え
日本代表を取り巻く状況は、くしくも5年前と酷似している。アジア最終予選初戦をホームで落とし、混乱と重圧を抱えながら第2戦をアウェイの地で迎える。 当時の日本を率いていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督(現モロッコ代表監督)は、1-2と逆転負けを喫したUAE(アラブ首長国連邦)代表戦の先発メンバーから3人を入れ替える荒療治を施し、中4日で行われるタイ代表戦に臨んだ。 果たして、先発に抜擢されたMF原口元気とFW浅野拓磨がそろってゴールをゲット。2-0で勝利した日本は巻き返しに転じ、特に原口はタイ戦を皮切りに最終予選で4試合連続ゴールをゲット。日本をどん底から浮上させる原動力となった。 原口と浅野に共通していたのは、日の丸を背負った戦いに飢えていた点となる。この時点で5大会連続出場していたワールドカップは、2人にとっては無縁だった。最高峰の舞台へ抱く憧憬の思いが、がむしゃらさと化して日本をけん引した。 あれから5年。中国戦前日の6日にオンラインで対応した、東京五輪代表のDF中山雄太(24・ズヴォレ)が残した言葉は、同じ世代の思いを代弁していた。オーバーエイジのDF吉田麻也(33・サンプドリア)が合流するまでキャプテンを担ってきた中山は「最終予選の怖さというものを、まだ実感できていない」と前置きした上でこう続けた。 「逆に言えば、怖さを知らないうちに僕たちがどんどんパワーを出していければ。それがオリンピックから融合してきた世代による還元だと思っています」