W杯アジア最終予選初戦のメンバーに森保監督が選んだ東京五輪組は久保、堂安ら6人…この人選をどう評価すべきか
日本サッカー協会(JFA)は26日、カタールワールドカップ出場をかけたアジア最終予選のオマーン代表との初戦(9月2日・市立吹田サッカースタジアム)、中国代表との第2戦(同7日・ドーハ)に臨む日本代表メンバー24人を発表した。 先の東京五輪を4位で終えたU-24日本代表からは、キャプテンのDF吉田麻也(33・サンプドリア)らオーバーエイジで参戦した3人を除けば、初招集のGK谷晃生(20・湘南ベルマーレ)を含めた6人を招集。7大会連続7度目のワールドカップ出場を目指し、来年3月まで10試合を戦う最終予選でのスタートダッシュを狙う。
初招集はGK谷一人だけ
金メダル獲得を目指した東京五輪を4位で終え、募らせた悔しさを次のステージへ挑む決意に変えて解散したU-24代表から何人が食い込んでくるのか。注目を集めたA代表の最新メンバーには、全体の4分の1に当たる6人の東京五輪世代が名を連ねた。 しかし、初招集の谷を除いた5人、MF堂安律(23・PSVアイントホーフェン)、MF久保建英(20・マジョルカ)、DF冨安健洋(22・ボローニャ)、DF中山雄太(24・ズヴォレ)、MF板倉滉(24・シャルケ)はすでにA代表の戦いを経験している。 特に堂安は20試合、久保は11試合、吉田とのコンビでセンターバックのレギュラーを担ってきた冨安は23試合の出場歴を持っている。その観点からあらためて顔ぶれを見れば、果たして6人は多いのか、あるいは少ないと受け取るべきなのか。 A代表とU-24代表を兼任する形で率いてきた森保一監督は、JFAの反町康治技術委員長とともに臨んだオンライン会見で「あまり強い印象にならないのかな、と思う」と後者と受け止められると認めた上で、東京五輪世代に関してこう言及している。 「最終予選のA代表のメンバーに選ばれてもおかしくない選手はいるし、選ぼうと思った選手もいる。選考基準をすべてお伝えすることはできないが、本人のコンディションや日常のクラブでのことも考えて、それが本人のためにもなり、後々の日本サッカーのためにもなってくると判断して、今回の選考につなげたところもあります」 東京五輪の前後に海外に新天地を求めたMF田中碧(22・デュッセルドルフ)、MF三笘薫(24・サンジロワーズ)らが、指揮官の言う「日常のクラブでのことも考えて」にあたる選手となるのだろう。特に田中は東京五輪で全6試合に先発し、最後は疲労困憊となっていただけに、心身のコンディションも考慮されたと言っていい。