パートナーの元恋人への嫉妬が止まらない。「遡及的嫉妬」の対処法を伝授
相手と自分を比べて落ち込んでしまうことも
心理学者・セックスセラピストで、セックスセラピーやカップルセラピーを行う「Modern Intimacy」の創立者ケイト・バレストリエリが『ウィメンズヘルス』誌に語っているように、それは時に嫉妬の感情を超えて、パートナーの元恋人と自分を比べてしまうことにも及ぶ。例えば、根拠もなく相手は自分よりもルックスや頭が良くて、ベッドのテクニックも上、おまけにユーモアもある、と信じてしまう、などだ。
不安や過去の経験が原因?
その正確な原因は完全には解明されていないが、マッチングアプリ「Bumble」の常任セックス・サイエンティストであるシャンテル・オッテンによると、「遡及的嫉妬は、多くの場合、不安や過去の経験に起因するものであり、相手の過去によってそれが引き起こされる」という。この症状に伴う強迫観念は、侵入思考やオンラインでのストーカー行為など悪い結果を招く可能性がある。
SNSの普及で一般化
パートナーの元恋人に興味を持つというのは、ソーシャルメディアが普及する前から存在していた。実際、ネット上ではこの遡及的嫉妬を「レベッカ症候群」と呼んでいるが、これはダフネ・デュ・モーリエの1938年の小説に由来している。しかし、インガムがメディア「Vice」に語ったところによると、ソーシャルメディアによってこの問題はより一般的になった可能性が高いという。
「フェイスブックの時代以降、人々は他人の写真を振り返って誰と一緒にいたかを確認したり、インスタグラムをチェックしたり、誰がフォローしているかを確認したり、昔の恋人が今の恋人の写真にまだ『いいね!』しているかどうかを確認したりできるようになりました」 かつて、パートナーの元恋人について興味があったり嫉妬したりしたとしても、その情報欲を満たすには、そのパートナーに尋ねる以外にできることはほとんどなかった。しかし、今ではSNSのおかげで、自分でその情報を集めることができ、さらに、いつでもその情報を見返すことができる。自分の顔に嫉妬の感情をこすりつける手段としてソーシャルメディアを利用してしまっているのだ。