朝ドラ「おむすび」で話題の“ギャル魂” 明るく・ポジティブ・自由…令和に受け継がれる「ギャルマインド」とは
令和に誕生した小学生ギャル「KOGYARU」とは
平成中期にギャルをしていた人の中には結婚し、母親になった人もいます。彼女たちの娘の中にはギャルである母親の姿に憧れて、幼いながらもギャルに目覚めた人も少なくないようです。 小学生ギャルモデルが主人公の「KOGYARU」というメディアが2023年4月1日にスタートしました。現在はインスタグラムのフォロワー数が45万人を超え、YouTubeのチャンネル登録者数が15万人を超える人気ぶり(2024年11月現在)になっています。 KOGYARUと呼ばれる少女たちは平成ギャルのファッションをそのまま受け継いでいる傾向にあります。当時、浜崎あゆみさんの「evolution」のジャケット写真をきっかけに大流行したしっぽを腰につけ、“盛り盛り”にセットした髪には花を飾り付け、ショートパンツやニーハイブーツなど、平成にタイムスリップしたような着こなしを見せてくれています。 KOGYARUはパラパラを披露したり、活動の様子をYouTubeなどで発信したりするほか、東京ガールズコレクション(TGC)にも出演しています。彼女たちは自らの意思でギャルになることを決め、KOGYARUとしての活動に真剣に参加しています。KOGYARUの中には「カラコンをプロデュースしたい」「ギャルモデルになりたい」といった夢をもつメンバーもいます。 また、KOGYARUは礼儀正しく、幼いながらにしてきちんと敬語を使っています。こうした姿にも平成ギャルの上下関係の厳しさや礼儀正しさをうかがうことができます。
「ギャルマインド」を心の片隅に
朝ドラでは、環境により我慢を強いられながらも、自身が好きだったものを思い出し、自分らしい生き方を探求するようになったヒロインや、「ネイリストになりたい」「社長になりたい」「ダンサーになりたい」といった夢を心に秘めたギャルたちの葛藤や奮闘が描かれています。 ドラマを通じて、閉じていた心の扉を開くきっかけになっている人もいるかもしれません。将来に希望を持ちにくく、嫌な出来事も少なくない現代社会だからこそ、私たちも“ギャルマインド”を心の片隅において、一歩を踏み出してみるのがいいのかもしれません。
西田梨紗